旅館では67組180人がキャンセル… ノロノロと移動した台風10号 交通機関も運休となり各地に被害拡大 鳥取県・島根県
先週末にかけて西日本から東日本をゆっくりと通過した台風10号。ノロノロと移動し予測が難しかった台風の進路。
8月31日、鳥取県三朝町の旅館を訪ねてみるとー。
三朝薬師の湯 万翆楼 支配人 森田純一 さん
「今回の台風は本当にノロノロで、8月26日くらいからキャンセルが相次いでいます。だいたい50~60%くらいがキャンセルになってまして。痛いのが、実際の被害は何もないんですよ。台風も何も来てないのに」
客層の多くを占めるのは京阪神や関東方面からの旅行客。しかし、交通機関の運休などで、こちらの旅館では8月26日から31日にかけて、67組、合わせて180人がキャンセル。約1週間にわたって客足が減少する事態が起きました。
三朝薬師の湯 万翆楼 支配人 森田純一 さん
「やっぱりこれを反動に9月はお客様に戻ってきてほしいですね」
また鳥取砂丘近くの土産物店ではー?
砂丘センター見晴らしの丘 松田浩稔 支配人
「この1週間、団体客が18組ですね、バス18台分くらいのキャンセルがありました」
有数の観光地である鳥取砂丘の近くでも来客数に影響が。毎年お盆休みをピークに団体客が減少しますが、今年は追い打ちをかけるように台風が接近しキャンセル・延期が相次ぎました。
砂丘センター見晴らしの丘 松田浩稔 支配人
「自然のことですから仕方ないなとは思います。キャンセルになった分、延期という方もいらっしゃいますので、その辺を期待して。ぜひたくさんのお客さまに来ていただきたいと思います」
また、鳥取県の一部では風雨による被害も出ています。
鳥取県琴浦町では県道倉吉赤碕中山線ののり面から土砂が流出しました。琴浦町山川から大山町羽田井の約9キロが、8月31日の午前9時半から午後5時まで一時全面通行止めに。これを受け9月1日、平井知事などが現場の被害状況を視察しました。
鳥取県 平井伸治 知事
「安全をきちんと図れるようにしっかりとした復旧対策に結び付けていきたいと思います」
知事はその後、伯耆町で突風被害を受け倒壊した建物なども視察しました。