山陰各地で今季一番の寒さ 大山では初冠雪 観光客は紅葉と雪のコントラストを楽しむ 鳥取県・島根県
上空に強い寒気が流れ込んだ山陰地方。
中本帆乃花記者
「午前8時半の鳥取市です。肌に当たる風は冷たく街の人も冬の装いが目立ちます」
各地で今季一番の寒さとなり、一日気温が上がりませんでした。
街の人
「寒いですね。だから今年初めてコート出しました。普通に冬に着るやつです」
「めっちゃ寒いです。帰ったらすぐ買おうと思っています、腹巻き」
「加湿器は出していてまだコタツはデビューしてないんですけど、貼るカイロを常備しています」
鳥取市では厚手の上着や、手袋などで防寒対策をする人の姿もみられました。
19日朝の最低気温は島根県で
浜田市 6.6℃
松江市 6.9℃
など今季一番の寒さを記録したほか、鳥取県では
鳥取市 6.7℃
米子市 7.9℃
とまるで冬の寒さとなりました。
そんななか、中国地方最高峰の大山では初冠雪が確認されました。今年は、平年より15日、去年に比べて6日遅い初冠雪となりました。18日に山頂付近で積雪が確認されていましたが、19日朝は、上空に強い寒気が流れ込んだため中腹付近でも積雪がみられました。
前田俊博記者
「こちらは大山寺周辺のスキー場です。今朝は、一段と冷え込みゲレンデは雪で白くなっています」
スキーシーズンを間近に控えリフトが取り付けられているだいせんホワイトリゾートの中の原スキー場も雪で白くおおわれていました。
19日朝は、特に冷え込み、大山寺の参道入り口付近の気温計は3℃を記録。こうした中、初冠雪の雪山と秋の紅葉とのコントラストは、一段と鮮やかで県内外から訪れた観光客が写真に収めるなどしていました。
観光客
「きれい。今日初めて見て感動して奈良から来たんです。紅葉と雪とガスがかかっていて、それはそれでまたいい」
「きれいですよね。とにかく寒いです」
中には、19日の朝早く大山の山頂まで雪山登山をしてきたという岡山県の男性も。
山頂付近は、風が強く積雪は5cmから10cm、吹き溜まりでは約20cmに。気温は氷点下5℃。樹氷もきれいで、まさに冬山だったということです。
岡山県からの登山者
「雪山が好きで心待ちにしていたので、もう天気図見ていてきょう、ぜったい雪が降るから飛んできた。やっぱり、いいですね。誰も歩いていない雪の上を歩くのは気持ちいいですから」
一方、大山の南側、奥大山の大山環状道路でも午前中は雪がちらつく冬景色となっていました。
絶景が楽しめる人気スポットの鍵掛峠では山頂付近はガスが立ち込めていましたが、こちらも周辺の紅葉が鮮やかで多く観光客が秋から冬へ移り変わるこの時期ならではの美しい自然の光景を満喫していました。