医療法人ちどりが民事再生法の適用を申請 負債は約9億円の見込み 再建支援を行うスポンサー企業は松江市内の業者を選定 島根県
島根県松江市の医療法人ちどりが11月29日に松江地方裁判所に民事再生法の適用を申請したことが分かりました。負債は約9億円に達する見込みで、再建支援を行うスポンサー企業には、松江市内の業者が選定されているということです。
信用調査会社の帝国データバンクによりますと、ちどりは1993年設立の老人保健施設の運営法人。介護老人保健施設「ケアセンター千鳥」、サービス付き高齢者住宅「ふれあいハウス五反田」の2施設を運営し、2020年3月期には約2億9000万円の収入高を計上していました。
しかし、同業他社が運営する施設との競争激化や新型コロナの影響で稼働率が低下し、2024年3月期には収入高が約1億9000万円まで落ち込んでいました。こうした中、多額の借入金や設備投資、人件費などが負担となり赤字経営が慢性化。大幅な債務超過の状態から脱することができず、自力再建を断念したとみられています。