テーマは「地元の自然と子供たち」 ふるさとへの思いや夢を詰め込んだ巨大なガラス絵が完成 記念のイベントも展開 鳥取県県日南町
ふるさとへの思いや夢を詰め込みました。鳥取県日南町で制作が進められていた地元の自然と子どもたちをテーマにした巨大なガラス絵が、このほど完成し、披露されています。
鳥取県日南町の総合文化センターの回廊にこのほどできた高さ2.8メートル、長さ31メートルの巨大なガラス絵には、ホタルやオオサンショウオ、トマトなど日南町ならではの豊かな自然や名産品が描かれています。
9月5日、晴天の下、地元の親子連れが訪れ散策しながらガラス絵を鑑賞していました。
訪れた人
「素敵です。みんなで作りあげたというのが、また素敵だと思います。日南町のアピールの良いきっかけになればと思いました」
「ワクワクするような夢のある絵なので、どんどん(絵を見た)子どもが想像力豊かになってくれたらいいなと思います」
この巨大ガラス絵は、鳥取県大山町在住の画家・朝倉弘平さんが地元の子どもたちが描いた絵から着想を得てデザインしたものです。そして、ガラス絵の制作には、地元から200人以上が参加。一緒に色を塗るなど、3か月をかけ、8月末ようやく完成にこぎつけました。
この巨大ガラス絵、建物の中から見ると外の自然の景色を作品と同時に楽しめるのも特徴です。また、ガラス絵は天候や時間帯によって様変わり。晴れた日には、外からの光でステンドグラスのように輝くだけでなく、床にシルエットが映ります。
このプロジェクト、2024年に芝生化された中庭の野外イベント広場にこのガラス絵で花を添えようと企画されました。アートを楽しむだけでなく、地域のにぎわい創出、町の活性化も目指しています。
日南町美術館 浅田裕子 館長
「想像以上に素晴らしい作品になったと思います。この場所が、これから日南町のコミュニティの一つとしてみんなに愛される場所になればいいなと。町内だけでなく、県外など多くの人が行き来する交流の場になればいいと思います」
日南町は、この巨大ガラス絵の完成を記念し10月6日までワークショップや音楽イベント、夜間ライトアップなどを行うアートプロジェクトを展開し、さらに町を盛り上げていくことにしています。