花の周期に乱れ発生 11月の温暖気候が影響 1か月半も早く開花する花も... 島根県出雲市
師走を鮮やかに彩る冬の花「シクラメン」。12月6日も朝から出荷作業に追われていましたが、実は一部の品種の開花が遅れています。
日中、暖かな日差しが降り注いだ12月6日、島根県出雲市斐川町の曽田園芸では、この季節を彩るシクラメンが出荷のピークを迎えています。ハウスでは、60品種・約1万鉢が育てられていて、関西や九州などに出荷。連日、職員が花びらや葉のチェックを行っています。
例年、ここで育てられているシクラメンは、12月中旬までに花を咲かせ出荷されていますが、今年は、少し変化が・・・。一部の品種は、11月の気温の影響で、例年より1週間ほど開花が遅れているものもあるといいます。
曽田園芸 曽田寿博 さん
「(11月の)気温が高かったのは初めてかもしれません。普通に秋涼しくなってくれないとなかなか花を咲かせようって気にはならないと思います」
曽田園芸によりますと、シクラメンは、ハウス内の気温が18℃を保つと開花が進むということですが、今年は、11月の暖かな気候でハウス内の温度が25度に上昇。そのため、開花が遅れたとみています。
また、例年年明けに花を咲かせるクリスマスローズですが、こちらは、なぜか1か月半も早く開花したものも11月の暖かな気候で花の周期が狂い、早く咲いたとみられています。
気温によって、大きく左右される冬の花。曽田園芸では、年末年始に、玄関や庭先に飾れるよう温度管理を行い開花を調整しています。