【防災企画】「国際防災の日」を前に、過去10月に山陰両県に被害をもたらした災害を振り返り 避難のポイントは?
防災について考えるコーナーです。担当は、小林沙貴アナウンサーと気象予報士の町田朱理さんです。
毎年10月13日は国連が定める「国際防災の日」。防災の意識啓発を世界的に進めようと1989年に制定されました。今回はこれを前に10月に、山陰両県に被害をもたらした災害を振り返ります。
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2000年以降の災害を見ていきます。まずは「台風」から。
・2014年 台風19号(10月11日~14日)
・2018年 台風24号(9月29日~10月1日)
が鳥取県を襲いました。2014年の台風では悪天候の中、外出した鳥取県八頭町の90歳の男性が用水路に転落しているのが見つかり、亡くなりました。また、2018年の台風では各地で河川や用水路があふれました。鳥取県琴浦町の農道では土砂崩れがあり、巻き込まれた軽自動車に乗っていた倉吉市の50歳の男性が亡くなりました。
小林アナ
「町田さん、こうした台風はそれぞれどのような傾向がありましたか?」
気象予報士 町田朱理 気象予報士
「10月の台風というのは、秋雨前線と重なることがあり、記録的な大雨となる恐れが高まります。2014年を例にすると、10月12日以降台風が西日本に接近。太平洋沿岸に伸びる前線に向かって台風の湿った空気が大量に流れ込みました。雨が激しく降ったところもあり、10月13日の鳥取県智頭町の日降水量は、145.5ミリと10月の観測史上4番目に多くなりました。八頭町で亡くなられた方は水路の見回りに行ったとみられています。10月というのは収穫シーズンですから畑や田んぼの様子を見に行ってしまうんですね。これが非常に危険なんです」
小林アナ
「10月もまだまだ油断できないですね」
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続いて、過去に10月に発生した「地震」。
2000年10月6日、最大震度6強の鳥取県西部地震。2016年10月21日最大震度6弱の鳥取県中部地震が発生しました。2000年に起きた鳥取県西部地震の負傷者は重傷39人を含む182人に。住宅の倒壊も相次ぎ全壊の住宅は435棟に上りました。また、2016年の鳥取県中部地震では重傷9人を含む32人が負傷。住宅の全壊は18棟となりました。
小林アナ
「町田さん、10月の避難のポイントはありますか?」
気象予報士 町田朱理 気象予報士
「用水路などに近づかない、気温差が大きいので半袖・長袖両方用意する、落ち葉の掃除がポイントです」
小林アナ
「これから冬に向かいますので衣替えと一緒に避難袋の衣替えをするのもいいかもしれません」
ここまで防災について考えるコーナーでした。