専門家でもめったに見ることのできない 幻の深海生物「グソクムシ」を展示 鳥取県岩美町
専門家ですらめったに見られないレアキャラです。幻の深海生物「グソクムシ」が、鳥取県岩美町で初公開されています。
エビのようなしっぽに、ダンゴムシのようなフォルム。「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」で今だけ見ることのできる幻の深海生物「グソクムシ」です。「グソクムシ」はダンゴムシの仲間。水深100~400メートルの深海に生息する生きた魚に、一時的に寄生し、魚の体液を餌とします。
水族館で展示されている「オオグソクムシ」や「ダイオウグソクムシ」とは名前が似ていますが、実は全く異なる種類。比較的見つけやすく知名度の高い「オオグソクムシ」と比べ、「グソクムシ」は、専門家でもめったに見ることのできない、まさに“幻の生物”だといいます。
訪れた人
「かわいかった。ダンゴムシに似てる」
「え、これ?ダンゴムシ」
「なんかエビみたいだなって思いました。エビに似てるなって思いました」
Q.グソクムシ知ってるの?
「うん。思ったより小さい」
展示されているグソクムシは全長約5センチ。兵庫県新温泉町の沖合で引き上げたカレイに寄生していたところを発見されました。代謝が低い深海生物はめったに食事をとらないため、今のグソクムシはおなかがいっぱいで、休んでいる状態だといいます。
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 小矢野悠造さん
「建物自体が出来て40年以上経っているんですけど、(グソクムシ公開は)初だと思います。たまに魚に寄生しているところを見つかったりとか、そういったことでないとなかなか見つからないので、結構珍しい部類に入ると思います。なかなか貴重な展示だと思いますので、ぜひこちらに立ち寄られた際は見に来てください」
グソクムシの展示は5月31日まで。幻の生物を一目見に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。