「日本にこんな素晴らしいところが…」 カナダを代表する大手航空会社の副社長が鳥取県を視察 座禅体験や精進料理なども堪能
北米から鳥取県へ観光客誘致に期待です。5月9日からカナダを代表する大手航空会社の副社長が鳥取県内へ視察に訪れています。食や自然、鳥取の魅力をアピールします。
5月9日、鳥取県大山町の大山寺にある寺院の中で、もっとも古い「阿弥陀堂」で座禅をしていたのはカナダ最大の航空会社エア・カナダのヴァージリオ・ルッシ副社長です。
ルッシ副社長は、航空会社の関係者8人と共に鳥取県内の観光地を視察するため2泊3日の日程で来県。初日の9日は、地元の観光ガイドの説明を聞きながら大山寺の参道を散策したり、ブナが生い茂る大山の森をトレッキングしたりして新緑の大山周辺を視察していました。
エア・カナダ ヴァージリオ・ルッシ 副社長
「(大山は)本当に美しい。私は今まで東京しか行ったことがなかったので日本にこんな素晴らしいところがあるんだと思っています。(座禅は)初めてです。非常に特別な体験になると思います」
今回の視察は、県がインバウンドの推進に向けて協定を結んでいる大手観光会社「エイチ・アイ・エス」の仲介により実現。
9日は、鳥取県の平井知事も大山の麓にあるプリムローズガーデンでルッシ副社長らを出迎え、盛大に歓迎していました。コロナ禍が落ち着き、そして歴史的な円安が重なるなどインバウンドにとって追い風となっている今、面談を行った平井知事はー。
鳥取県 平井伸治 知事
「本当カナダの方々は日本旅行熱が強いそうです。(鳥取県への)新しい旅の提案をこれからしていただければと。チャーターフライトなどに今後結びついていけばと夢はふくらんでいきます」
また今回の視察の目的は日本の地方の開拓。現在 羽田、成田、関西空港に定期航空便を運航しているエア・カナダ。ANAと同じ航空連合、スターアライアンスに加盟しているため、鳥取空港や米子空港へのカナダからの誘客にも期待が出来るといいます。
エア・カナダ ヴァージリオ・ルッシ 副社長
「全日空(ANA)とは、非常に強い関係をエア・カナダは持っているので、特に羽田からここまで1時間ちょっとでとても近いので素晴らしい。大変魅力的な場所だと思うが、(チャーター便は)まずはしっかりと需要を作りあげていくことが大切と思う」
一行は大山の宿坊で大山おこわや山菜が使われたメニューの精進料理も堪能。鳥取の食や自然を満喫していました。
Q.精進料理のお味は?
エア・カナダ ヴァージリオ・ルッシ副社長
「ベリーグッドとてもおいしいです」
北米からのインバウンドを呼び込むきっかけとなるか。エアカナダの一行はその後三徳山周辺を、10日は鳥取砂丘や砂の美術館などの視察も行ったということです。