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【読み解く】身体にとって重大な影響を及ぼす病気「脳卒中」 夏場の水分不足が原因になる場合も… 異変を感じたら素早い行動が重要 医師「おかしいと思ったら1分でも早く病院に」

2024年9月4日 5:44
【読み解く】身体にとって重大な影響を及ぼす病気「脳卒中」 夏場の水分不足が原因になる場合も… 異変を感じたら素早い行動が重要 医師「おかしいと思ったら1分でも早く病院に」

月に一度、鳥取県立中央病院で、今の時期に気を付けたい病気などについて話を伺っています。今回のテーマは「脳卒中」。脳の血管が詰まったり、破れたりすることで脳が障害を受けるものですが、身体にとって重大な影響を及ぼす病気です。

■「脳卒中」とは

「脳卒中」は、日本人の死因4位、要介護になる原因2位、認知症になる原因2位。具体的にどういった病気なのかや、夏場に気を付けるべきことなど、脳神経内科の水滝智香医師に話を聞きました。鳥取県立中央病院では、脳卒中など脳の血管に関する患者を年間約400人受け入れています。

Q.そもそも「脳卒中」とはどのような病気なのでしょうか?
鳥取県立中央病院 水滝智香 医師
「脳卒中は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の大きく3つに分かれていて、その中でも脳梗塞が70%を占めています。頭の中の血管に血栓・血の塊が詰まってしまうと、そこから先に血が行かなくなって脳梗塞を起こしてしまうので、血栓を取るために1分でも早く治療を行います」

■ 注意すべき年代は?

Q.発症しやすい年代はありますか?
鳥取県立中央病院 水滝智香 医師
「平均は75歳くらいと言われていて、高齢者に多い病気ではあるかなと思うんですけど、糖尿病とか高血圧とか不整脈がある方だと、若い方でも脳梗塞を起こすことがあります」

また、夏場ならではの注意点もあるといいます。

水滝智香 医師
「夏場は脱水で、血液がドロドロになってしまって、その血栓が血管に詰まってしまうので、汗をかいていなくても、水分をこまめにとることが大事になると思います」

また脳卒中が疑われる場合は、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。

水滝智香 医師:
「発症後すぐだと、血栓・血の塊そのものをカテーテルで取ったり、薬を使って溶かしたりする治療の適用になったりするので、おかしいと思ったら1分でも早く病院に来てもらえたらと思っています」

■「おかしいな」脳卒中に気づくサイン

初期症状をまとめました。それぞれの頭文字を取って、異変を感じたら「FAST」素早い行動が重要です。

Face(顔):片側が下がって動かない
Arm(腕):片側の腕に力が入らない
Speech(言葉):ろれつが回らない、言葉が出ない
Time:すぐに救急車を!

いかに早く治療に入れるかが大切なので、様子を見たりせず、すぐに救急車を呼んでほしいということです。

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