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【読み解く】気温の高い梅雨に注意! 普通のニキビと区別が難しい“カビ”が原因で発症する「マラセチア毛包炎」とは?

2024年7月14日 7:16
【読み解く】気温の高い梅雨に注意! 普通のニキビと区別が難しい“カビ”が原因で発症する「マラセチア毛包炎」とは?

湿度の高い今の季節、食中毒を起こす細菌が増殖しやすいだけでなく、カビが発生しやすくなっています。カビが育つには栄養・水分・温度・酸素が必要なんですが、梅雨は湿度70%以上、温度10~30℃という、カビの発生に最適な時期です。

カビというと食品や水回りに発生するイメージですが、実は人の体、皮膚にも、常にカビが存在しています。ふだんは影響ありませんが、じめじめした環境で増殖をすると皮膚で炎症を引き起こします。その一つが、「マラセチア」という真菌(カビ)を原因とする「マラセチア毛包炎」。ニキビに似た症状で、今年は気温の高い梅雨ということもあり、都市部を中心に患者が増えているそうです。

特徴や対策など、鳥取県立中央病院・皮膚科の石原啓太郎医師に聞きました。

鳥取県立中央病院 皮膚科 石原啓太郎医師
「マラセチア毛包炎は、見た目が普通のニキビと区別が難しいので、ニキビ治療でなかなか治りが悪いという方に検査をしてみると、そこに真菌がいたということで、病気が発覚することが多いです。20代から30代の若い方が夏の時期に多いと言われていて、汗のかきやすい胸や背中のあたりに発症しやすいと言われています」

■「マラセチア毛包炎」の有効な対策は?

鳥取県立中央病院 皮膚科 石原啓太郎医師
「基本的には皮膚を清潔に保って、スキンケアをしていただくことが大事ですので、汗をかいたり、蒸れやすい環境にいる時は、汗を拭きとったり、早い段階でシャワーを浴びてもらって、皮膚をきれいにしてもらうのが一番だと思います」

また、人同士で感染はしません。ただ、皮膚に常にあるものが原因なので、誰にでも発症する可能性があるということです。基本的な対策で防ぐことはできますが、ニキビと見分けがつきにくいということで、少しでも異変を感じたら皮膚科を受診するようにしてください。

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