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「おいしいです…」 被災地の男性に振舞われたのは母校・鳥取城北高校相撲部の「特製ちゃんこ鍋」 鳥取から訪れた恩師と久々の再会 石川県珠洲市

2024年2月9日 18:09
「おいしいです…」 被災地の男性に振舞われたのは母校・鳥取城北高校相撲部の「特製ちゃんこ鍋」 鳥取から訪れた恩師と久々の再会 石川県珠洲市

支援の輪が広がってます。鳥取城北高校の関係者が能登半島地震の避難所を訪れ、「特製ちゃんこ鍋」の炊き出しを行いました。

2月5日、鳥取市にある鳥取城北高校相撲部を訪ねるとー。

鳥取城北相撲部 石浦外喜義 総監督
「最高のやつ作れ。みんなでな、届けるから。」

肉や野菜など、大量の食材がー。相撲部の部員や卒業生などが集まり、能登半島地震の避難所での炊き出しに向けた準備が行われていました。振る舞うのは、「相撲部特製ちゃんこ鍋」。その数、なんと500食分です。被災地の人たちに温まってもらおうと、部員たちは、いつも以上に気合が入っています。

部員
「団子を食べて元気になってほしいなって思って作っています。やっぱり笑顔になってほしいですね」

「石川のほうは寒いから、温かいちゃんこを食べてほしいです」

炊き出しを行う場所は、石川県珠洲市。この場所を選んだのには理由がありました。

鳥取城北相撲部 石浦外喜義 総監督
「うちの卒業生で一人珠洲市出身の子がいまして、 その子が心配でやっぱり連絡取れた時には家がだめだったけど、命は大丈夫ですっていう電話があったので、何かできることということで私たちといえば、おいしい“ちゃんこ”でもということで、寒いからですねということで」

32年前の卒業生で、相撲部OBの長谷正博さん。長谷さんは、実家のある石川県珠洲市で被災し、今も避難生活を余儀なくされています。その長谷さんや被災地の人たちに少しでも元気になってもらいたいと、今回特製ちゃんこ鍋の炊き出しを決めました。

鳥取城北相撲部 石浦外喜義 総監督
「『先生、ちゃんこ食べたいです!』ということで 『よっしゃ!』という気持ちで、 今一生懸命やっとるところなんですけど、喜んでもらえればね。それはとってもうれしいです」

6日、教職員や相撲部OBを乗せたバスは石川県珠洲市にある避難所に到着。教え子の長谷さんとも久しぶりの再会です。

長谷正博さん
「(会うのは)5年か6年ぶりくらい。変わってないですね」

そして、早速、ちゃんこ鍋の準備に取り掛かります。部員たちが作った肉団子も豪快に鍋の中へ。思いが込められた醤油ベースの特製ちゃんこ鍋の完成です。出来立てのちゃんこ鍋が避難所の人たちに手渡されます。

食べた人
「寒かったので、温まりました。ありがとうございます」

「うまいわ。上等だ」

石浦さんの横で食べる長谷さん。久しぶりの母校の味ー。長谷さんも自然と笑みがこぼれます。

長谷正博さん
「おいしいです…」

鳥取城北相撲部 石浦外喜義 総監督
「やっぱり家に帰れないのが一番つらいんじゃないかなと。 ちょっとそういう話をすると涙ぐむので。(今後も)ちゃんこは、もちろんしてあげたいし、そこで稽古する姿を見せてもいいと、元気な姿とかね。そこに子供たちの相撲クラブがあるんですよ。その子たちも一緒に交えて(稽古をして)、何かそこで出来ることをしてもいいかなと考えています」

被災地の人の心と体を温めた鳥取城北高校の特製ちゃんこ鍋。鳥取城北高校では、今後もできる限りの支援を続けたいとしています。

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