今週は動物愛護週間、きょうは職場に動物を招き入れた八戸のIT企業の取り組みを紹介します。

八戸にあるIT企業、サン・コンピュータ。
主に業務用のソフトウェアを開発、販売している会社です。
午前9時半、車から降りてきたのはこの会社の三浦克之社長と犬！？
後部座席からは・・・ゴールデンレトリバー！
さらに、動物の入ったケージを4つ！
ゴールデンレトリバーは自動ドアを開けて勝手に会社の中へ。
ケージから出てきたのは、猫が2匹と犬が2匹とそれにシマリスです。

★青森放送 濱野壱清アナウンサー
「先ほど出社してきたこちらの動物たち、なんと、動物社員として、他の社員をいやしてくれています」

サン・コンピュータでは三浦社長のペットたちを「動物社員」として迎え入れています。
所属は総務課、癒やし係。
常勤社員の犬が5匹に、非常勤社員として猫が2匹、ふさふさの長い尻尾をもつシマリスや、ハヤブサの仲間のチョウゲンボウに、さらには、アフリカ南部に生息するミーアキャットまで。

全部で10匹と1羽がオフィスを自由に動き回って社員を癒やしています。
人なつっこいムーンちゃんは、出社すると社員にごあいさつ。
ムーンちゃんはかわいがってもらうのが大好きなんです。
ここでは動物たちもみんな仲よしです。
この動物社員の取り組みは7年ほど前に、三浦社長が会社にペットを連れてきたのが始まりでした。

★サン・コンピュータ　 三浦克之社長
「家にいるとずっとハウスに入れっぱなしだったので、かわいそうだなと思って試しに連れてきて、社員の反応を見てみんなが歓迎してくれるようなら、継続しようかなと思っていました」

去年の4月からは、正式に動物社員として迎え入れました。
会社の受付に並べた名刺は来客者を驚かせています。

社員は…

★社員
「いつも私の背中と背もたれの間に座っています」
「面接のときにアースゴールデンレトリバーが迎えてくれて、楽しい会社だなとは思いました。そうですね癒やされますね」
「Q何のお仕事？　営業です」
「かわいがれる時はかわいがれる分だけ、かわいがっています」
「Q仕事で失敗した時も？　そうですね支えになっているような感じですね」

三浦社長は動物社員の効果を感じています。

★サン・コンピュータ 　三浦克之社長
「やっぱり癒やしになるので、ドッグセラピーと呼ばれるぐらい犬とか猫とか動物が癒やしとなるという話もあるので、気晴らしとか癒やしになるという風に考えています」

動物たちが活躍するのは、社員に対してだけではありません。
去年のハロウィーンでは、お菓子をもらいに来た幼稚園児たちをゴールデンレトリバーのアース君がお出迎え。
地域の子ども達からも大人気でした。

動物社員の取り組みは人間にとって癒やしになるだけでなく、動物福祉の観点からも、ペットたちにとってプラスになると言います。

★サン・コンピュータ 　三浦克之社長
「やっぱり家に居ると、ずっとハウスという小さいかごの中に留守の間はいるので、会社来たら自由に走り回れるので、犬も猫もみんな喜びますよね」

忙しい現代社会を生きる私たち。
そして日中寂しい思いをしているペットたち。
八戸市のIT企業のこの取り組みは、人と動物の新しい時間の共有のしかたのヒントになりそうです。