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【特集】防災の日 能登半島地震から8か月 被災地で学んだ教訓は?

2024年9月2日 18:30
【特集】防災の日 能登半島地震から8か月 被災地で学んだ教訓は?

防災の日のきのうで、1月に発生した能登半島地震から8か月となりました。いまも石川県輪島市の被災地で復興に向けた支援活動を続ける八戸市の男性が学んだ教訓とは?

ことしの元日午後4時すぎ最大震度7を観測した能登半島地震。
国のまとめによりますとこれまでに341人が犠牲となり、最も被害が大きかった石川県では住宅被害が8万棟を超えました。震災から8か月。いまも傷痕が残る被災地で活動を続ける男性がいます。

★栗林志音さん
「先ほど住民の方に聞いてもやはりここ最近一気に解体が進んでいるということで復興の進み具合がうかがえるかなと思います」

八戸市の観光まちづくりの会社に勤務する栗林志音さん23歳です。栗林さんは東京のNPO法人からの依頼を受けて石川県輪島市の民間のボランティアセンターで支援活動に当たっています。
4月におよそ1か月活動した後 8月に再び被災地での活動を再開しました。被災地では地域住民と地域外のボランティアをつなぐ調整役を務め、がれきの撤去や倒壊した家屋の片付けなど復興支援を行ってきました。栗林さんが活動に参加した理由は?

★栗林志音さん
「私自身、東日本大震災の経験というのもうろ覚えくらい まだ当時小学4年生だったのでまちづくりという仕事をしている以上は防災的な部分 あとは有事の際にどういう動きをしたら良いかというところはいつかは学んでみたいなと思っていたところだったので」

現地はハード面の復興は進みつつありますが、若者が少なく全国からボランティア人材を受け入れる態勢が整っていなかったと栗林さんは指摘します。栗林さんが被災地で学んだ教訓とは?

★栗林志音さん
「地域を好きな人をどれだけ平時の間に増やしておくかということが防災の観点でいうとすごく大事なんだろうと感じた」

栗林さんは代表例として地域の祭りで普段から住民同士のつながりを深めていくことが有事の際の助け合いに役立つといいます。

★栗林志音さん
「災害が起きてすぐから そこから創造的な復興に向けて生業をつくっていくフェーズにかけてすごく随所に関係性というところが効いてきてる感覚があります」

その上で…

★栗林志音さん
「防災士の資格があるとかチェーンソーや刈払機が使えるとか技術的な部分も含めて 自分の中にできることを増やしてくそういうことを考えられる人が少しでも増えていくと地域の中で全部完結できるので」

災害時だけではなくその後の復興を見据えると「自助」と「共助」二つの力がより重要になると栗林さんは指摘しています。

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