林官房長官、きょう出馬会見 自民党総裁選…今週は出馬表明ラッシュ
告示まで9日となる自民党総裁選は今週、出馬表明ラッシュとなります。3日午後に、林官房長官が出馬会見を開きます。
2回目の挑戦となる林長官。3日朝、日本テレビの取材に、「岸田政権の外交や経済を継承しつつ、林カラーも出していきたい」と話しました。
林官房長官
「『人に優しい政治』ということを打ち出したいと思います」「日本にいてよかったなとか、家族と一緒に暮らせてよかったなとか、あんまり数字に表しにくいところも良くなっていくという、そういう社会をつくっていければと思います」
林長官の強みは、官房長官に加え外務大臣、農水大臣などをつとめた豊富な閣僚経験です。陣営幹部は「総合力が高い」と話しています。3日午後の会見では、岸田政権の政策を継承する姿勢を示した上で、「人に優しい政治」をキーワードに独自カラーを訴える考えです。
一方、林長官を取り巻く環境は厳しいといえます。あるベテラン議員は「岸田総理が退陣したのに官房長官が出馬するのは理解できない。一蓮托生で、本来なら1回休みだ」と出馬に厳しい見方もあります。また、同じ岸田派からは上川大臣も出馬に意欲を示していて、議員票獲得に向け支持を広げられていないのも不安要素です。そして何より、知名度の低さから党員票をどこまで獲得できるかが課題となります。
自民党総裁選は今週、出馬表明がラッシュとなります。4日には茂木幹事長が、6日には小泉元環境大臣が出馬表明を行います。
さらに9日には高市経済安保担当大臣が、そして加藤元官房長官も来週、出馬表明を行う考えです。総裁選には、少なくとも8人が出馬する見通しです。