5歳女児虐待死で母親の初公判 「目を離した隙に溺れた」と虚偽通報の音声公開 青森地方裁判所
今年1月、5歳の娘に冷たい水を浴びせて放置し死亡させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の初公判です。
母親は起訴内容を認め、虚偽の通報していたことが明らかになりました。
八戸市柏崎4丁目の無職 宮本菜々美被告22歳は交際相手の無職関川亮被告32歳と共謀し、今年1月7日、娘の宮本望愛ちゃん5歳に自宅の浴室で冷水を浴びせて4時間半にわたり放置し、低体温症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
今日、青森地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、宮本被告は「争いません」と起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は、日常的に虐待が行われていたと指摘した上で「関川被告が浴室に望愛ちゃんを連れて行き冷水をかけているのを黙認した共犯関係にある」と指摘。
また、宮本被告が消防に通報した音声が公開され、低体温症で亡くなっているのに「目を離した隙に娘が風呂で溺れた」と虚偽の通報をしたことが明らかになりました。
弁護側は「宮本被告は従属的な立場で自身も関川被告から暴力を受けるなど、止められない事情があった」と主張しました。
裁判は量刑が争点であす被告人質問が行われ、あさって結審します。
判決は来月10日に言い渡されます。
一方、事件をめぐっては児童相談所が去年7月と9月に警察などから2度の虐待通告を受けて一家と1回面会していて、その後11月末に指導を終了していました。
県は児童相談所の対応が適切だったかを検証する報告書を年度内に公表するとしています。