地元を学ぼう!子どもたちが文化財見学や全国初の防災授業 青森県中泊町・八戸市
子どもたちが地元の魅力や防災を学びました。
中泊町では貴重な文化財・旧家「宮越家」を将来の当主も見学し、八戸市では全国で初めて海洋STEAM教育のオンライン授業が行われました。
中泊町の「宮越家」を見学したのは中里小学校の6年生20人です。
子どもたちははじめて生で見た貴重なステンドグラスの姿に夢中になっていました。
話題を集めているふすま絵「春夏花鳥図」も見学しました。
イギリスの大英博物館が所蔵する狩野派の「秋冬花鳥図」と対になった作品であることがことし判明しました。
★中里小の児童
「直接見たことがなかったので見られてうれしかったです」
「(ふすま絵のことを)実は知らなくて今日聞いて『えーすごい!』と思いました」
子どもたちの中には12代当主の宮越寛さんの孫、暖人さんも。
将来14代目の当主になるかもしれません。
★12代当主 宮越寛さんの孫・宮越暖人 さん
「プレッシャーを感じます」
「じいじみたいなちゃんと宮越家の説明とかをできる当主になりたいです」
★宮越家12代当主 宮越寛さん
「うちの孫だけでなく小学生みなさんが町の活性化に興味を持っていただければ、さらに良いかと思っています」
中泊町では地元の貴重な文化財に理解と親しみを深めるため、今年町内すべての小学校が宮越家を見学します。
小学校と探査船「ちきゅう」つなぐオンライン授業
全国で初めての海洋STEAM教育のオンライン授業が八戸市の吹上小学校で行われました。
体育館に5年生と6年生合わせて156人が集まり、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」と中継をつなぎました。
海洋STEAM教育を実践する吹上小学校では、海底の地層と地震のメカニズムそれに防災の授業を行っています。
今回は初めて宮城県沖で東日本大震災を引き起こしたプレートを調査している乗組員が、船内や調査内容などを紹介しました。
★吹上小の児童
「地震がどうやって起こるかとか勉強してすごくわかりやすかったです」
「初めて知ることもいっぱいあってすごいおもしろかったです」
★海洋研究開発機構 木戸ゆかりさん
「想定していたよりもすごくたくさん突っ込んだ質問があって、これは勉強しているなとものすごく感じました」
子どもたちは海底のどの深さまで地層を調べられたのか質問するなどして、海と防災を学びました。