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陸奥湾ホタテ親貝は最少に ことしも高水温懸念 春の実態調査の結果

2024年7月16日 18:09
陸奥湾ホタテ親貝は最少に ことしも高水温懸念 春の実態調査の結果

陸奥湾ホタテの春の実態調査の結果では去年夏の高水温の影響で親貝となる数がいつもの年の半分以下と現在の集計方法では最も少なくなりました。

陸奥湾内の10の漁協や県などは5月に行った養殖ホタテの調査結果を報告しました。
それによりますと去年生まれた「半成貝」の大きさや重さはほぼ平年並みでした。一方「半成貝」の保有枚数は去年夏の高水温で大量死した影響で来年親貝となる「成貝用」が7,459万枚でした。いつもの年の半数以下で現在の集計方法になった2009年以降最も少なくなりました。また新貝用と半成貝用もいつもの年の半数以下で最も少なくなりました。

★水産総合研究所 扇田いずみ主任研究員
「昨年は、15メートル層の水温が7月下旬に23度を超えました ことしも似たような水温の動きをすると考えられますので高水温となる前提のもとで皆さん動いていただければ」

★むつ湾漁業振興会 立石政男会長
「ことしもこの通り雨が少ない 雨が降らないのが少し懸念材料」

県などは高水温対策として稚貝の採取を早めに終わらせ養殖カゴなどをより深く沈めておくよう呼びかけています。

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