春を呼ぶ国の重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」が4年ぶりに制限なしで開幕しました。

通常開催が4年ぶりの八戸えんぶりは札取りが復活しました。
5日前から並んで「一番札」となった東十日市えんぶり組を皮切りに、34のえんぶり組が長者山新羅神社に参拝してそれぞれ神前に摺りを奉納し五穀豊穣を祈りました。

★一番札 東十日市えんぶり組 赤坂拓也 代表親方
「太夫の摺りとか子どもたちの祝福芸　元気な姿を見ていただきたいと思います」

えんぶり組は行列となって中心街に繰り出し、のろしを合図に勇壮な一斉摺りを披露します。
太夫と呼ばれる舞い手が笛や太鼓の囃子に合わせて大地を摺るように烏帽子を揺らします。
子どもたちはめでたい「松の舞」や「よろこび舞」などで沿道を沸かせます。

★大久保えんぶり組の子ども
「楽しくてちょっと緊張したけれど頑張りました　（舞を）みんな間違えなかったからよかったです」

天気に恵まれて雪どけが進むなか、えんぶり組の舞い手には笑顔が、そしてマチにはにぎわいが戻りました。

★観客
「烏帽子がすごく好きです」
「4年ぶりの完全実施ということでとてもよかったと思います　春を呼び起こすというかこの音を聞いて春が近いなと思います」

春を呼ぶ八戸えんぶりは今月20日まで続きます。