相次ぐクマ被害で他県では受傷事案も… 警察官の装備増強へ 猟友会は対象外 青森県警察本部
被害が相次いでいるクマへの対策です。
県警察本部は現場で活動する警察官の安全を確保するため、ヘルメットや防護服を新しく導入します。
★高畑 紀子議員
「警察官自身の身が守られなければ捜索や救助活動が遂行できません そういうことから個人的にも資機材を整備することは たいへん重要であると感じています」
★県警察本部 小野寺健一本部長
「人的被害が続発したことを受けて クマが潜んでいる可能性がある現場で活動する警察官の安全を早急に確保するため 必要であることから補正予算案に計上しました」
きょうの県議会で、県警の小野寺本部長は装備の増強について説明しました。
導入するのは、フルフェイス型のヘルメットと防護服、そして手袋です。
クマの攻撃から首や顔など急所を守るために使用され、県内4つの警察署に配備します。
使用できるのは警察官のみで、猟友会は対象外です。
これまで警察官の装備品は、クマスプレーや鈴などがメインでした。
こうした中、ことし5月には秋田県鹿角市の山で、行方不明になっていた三戸町の男性を捜索していた警察官2人がクマに襲われ、けがをしました。
また6月には、八甲田の地獄沼近くで女性がクマに襲われ亡くなるなど、被害が相次いでいます。
県警は資機材整備の経費880万円を盛り込んだ補正予算案を、開会中の県議会定例会に提出しています。