コインランドリーで女性刺殺 被告の男(23)が起訴内容認める 裁判員裁判で刑事責任能力が争点に
おととし、愛媛県松山市内のコインランドリーで女性を殺害した罪などに問われている男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。
一方、弁護側は事件当時、被告は「行動をコントロールする能力が著しく低下していて心神耗弱の状態だった」などと主張しました。
松山市河野中須賀の無職 中川晃成被告(23)はおととし2月、近くのコインランドリーの店内で面識のない、市内の中川千代子さん(71)を包丁で刺し殺害した罪などに問われています。
きょう始まった裁判員裁判で中川被告は起訴内容を認めました。
一方、弁護側は「被告には精神障害があり、事件当時、善悪を判断する能力に問題はなかったものの、行動をコントロールする能力が著しく低下しており、心神耗弱の状態だった」などと主張しました。
それに対し、検察は心神耗弱状態だったかどうか「被告が犯行を選択するまでの流れや思考過程から明らかにしていく」としました。
また、検察は被告が犯行に至った経緯について「一般企業の求人に応募したら不採用となったことなどから、どうしようもない気持ちになっていた」などと述べました。
今回の裁判では被告の刑事責任能力について精神障害がどれだけ影響していたかなどが争点となります。
今月22日には、精神鑑定を行った医師の証人尋問が行われる予定です。