台風10号通過 日常戻るも交通機関に影響続く… 高齢男性2人が軽傷など被害も
きのう夕方から明け方にかけて四国を通過した台風10号。
県内では大きな被害は確認されていませんが、交通機関に影響が続いています。
きょうの松山市は、雲が多いものの、午後は青空が広がる時間もあり、中心部では買い物や観光を楽しむ人の姿がみられました。
このうち、髪を切りに来た松山市の女性は「今までにない迷走の台風で、いつまで我慢したらいいのかなと思った」と話しました。
昨夜、県内に上陸し、各地で大雨をもたらした台風。
県のまとめによると、新居浜市と愛南町で80代の男性あわせて2人が軽いけがをしたほか、久万高原町で住宅4棟が床下浸水するなどの被害が出ました。
また、松山市の南堀端では、堀に面した歩道下の石積みが、幅およそ8メートルにわたって崩れているのが見つかり、国土交通省と市が原因を調べています。
一方、交通機関は松山空港の国内線が、午前8時までの出発便を除き、通常運航となりました。
しかし中には、「本当はあすの便だったが、着陸ができないと困るので1日早めた」という人の姿も見られました。
運休が続いたJR予讃線は、順次、運転を再開したものの、岡山行きの特急「しおかぜ」は終日運転を見合わせています。
気象台は、降り始めからの雨量が平年8月の1か月間の雨量を超えている地点もあり、土砂災害の発生に十分注意してほしいとしています。