全国で2月から4月にかけ発生件数多く…春の山火事に注意!行楽シーズン気を付けることは
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今回、春の全国火災予防運動の最重点項目の1つが「林野火災」です。
こちらのグラフ。全国の山火事の発生件数を月ごとにまとめたものです。1年の中で、2月から4月にかけてが多くなっているんですね。
岩手県でも大規模な山火事が発生していますが、これからのシーズン、愛媛でも山火事への注意が必要です。
岩手県の大船渡市では今月19日から山火事が相次いでいた中、さらに新たな山火事が発生。現在も鎮火には至っていません。特に空気が乾燥している冬に発生しやすいイメージがある火災ですが…
こちらは6年前、四国中央市で発生した山火事。また6年前には今治市でも山火事があり、いずれも5月に発生しています。
山火事は、積もった落ち葉や強風、乾燥などの自然条件に加えて、気温が温かくなり山に入る人が増えることも原因の1つと考えられています。
松山市東消防署 三好 博副署長:
「行楽シーズンを迎えて山に上がられる方もおります。自分が使った火は最後まで確認して消していただいて、出火予防に努めてもらいたい」
春の山火事、要注意ですね…
春の気象の特徴としてよく3Kと言われるんですが、それが、“乾燥”“強風”“黄砂”。
そのうちの乾燥、こちらは松山の平均湿度を月ごとに表したグラフです。
湿度は4月が62%と年間でも最も低く、次いで1月から3月にかけてが低くなっています。
また風の強さは2月が最も強く、次いで3月が強くなっています。
春は高気圧と低気圧が交互にやってくる季節で、移動性高気圧で晴れると空気が乾燥し、発達した低気圧が近付くと風が強まるという特徴があります。
松山市消防局によると、去年発生した火災の原因で3番目に多いのが「たき火」ということで、野焼きをする際は事前に届け出をしていつでも消火できる準備をしておくほか、レジャーでのタバコの不始末などに注意するよう呼びかけています。
一人一人の心がけが大切です。火の取り扱い、十分ご注意ください。