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松山市のビル街でビジネスマンも癒される 老舗食堂で30年間不動の人気メニュー「昭和のかつ丼」

2023年9月26日 19:42
松山市のビル街でビジネスマンも癒される 老舗食堂で30年間不動の人気メニュー「昭和のかつ丼」
懐かしの昭和食堂 きょうのメニューは「かつ丼」

この時間、時々店開きします。昭和食堂。

きょうは開店です。メニューは昭和のスーパースター、かつ丼です!

松山市千舟町の大通りから北へ少し入ったところに立つ「蔵」。

ん、なになに?「昭和のかつ丼」かー気になります!

新開八重子さん:
「いらっしゃいませ」

ビル街の中の昭和食堂、発見です。今日はあの人気者。昭和のかつ丼ですよ、かつ丼!

蔵はご夫婦二人で営むお店。お二人とも、75歳です。

あれ?表にも暖簾は出ているのに、店内にも。これは?

「スタートの時のことを思い出します」今も店内に残る昭和の面影

新開八重子さん:
「これはね、昭和52年にオープンした時の暖簾なんです。なんか捨てられない。やはりスタートの時のことを思い出しますね。」

蔵が船出した昭和52年。人気絶頂のキャンディーズが「普通の女の子に戻りたい」と解散宣言。

プロ野球では、読売巨人軍の王貞治選手が大記録を打ち立てました。

過去のニュース映像:
「昭和52年9月にはアメリカ大リーグのハンクアーロンが持つ世界記録、755本を破りました。」

756本、通算ホームラン数の世界記録です!

夫婦そろって45年…「仕事の合間に落ち着く」長年の常連客にも愛される店に

この頃、大街道はまだ片側アーケードで、毎週日曜には歩行者天国が開かれていました。

二人は30歳での船出。それからしばらくして、ご主人が生み出した人気者が「かつ丼」です。

10年来の常連さん:
「カリッと揚がってジューシーで値段もやっぱり安いし、早くて安くておいしい。ご主人さんとおかあさんの人柄で、ちょっと仕事の合間に落ち着かせてもらってます」

デビューから30年間変わらない味 人気の秘密は…

元々、大阪で料理の修行をしたというご主人。かつは、注文が入ってから揚げます。

パン粉は粗めでフカフカ。そうすることで、サクサクに揚がるんだそう。卵は一人前に2個。こだわりの自然鶏卵です。合わせるのは、鶏と豚でとったスープをベースにした、しょうゆダシ。卵はトロトロに仕上げます。県内産のコシヒカリの上に、サクサクのカツ。そこに卵とタレがたっぷりと。

デビューから30年変わらない、蔵のかつ丼。このボリュームで600円!

『お客さんのことを想うと、よう上げんのよ』と、お二人。

気前良く大きなサクサクかつの上に、半熟加減が程よい卵がとろり。ご飯もおいしい!

昭和52年、ご夫婦30歳での船出から45年。二人を支えてきたのは、お客さんの笑顔でした。

新開博秋さん:
「ただただやってきたみたいな感じ」
新開八重子さん:
「あと5年はしようと思うんだけど」

あと5年。蔵はちょうど50歳になります。

どうかお体に気を付けて、お二人で頑張ってください。

(2023年3月23日放送)

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