男子生徒が同級生の首を切りつけ逮捕 学校はトラブルがあったか「分からない」と説明 愛媛・松山市

愛媛県松山市内の高校で男子生徒が同級生の首を切りつけ逮捕された事件。学校は、2人の間にトラブルがあったかどうかは分からないとしました。
この事件は、おととい聖カタリナ学園高校の校内で、16歳の男子生徒が同級生の首を包丁で切りつけたとして、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたものです。
被害にあった生徒は全治1週間ほどのケガでした。
捜査関係者によると、逮捕された生徒はこの生徒だけを狙って犯行に及んだということです。
昨夜。事件を受け、高校では保護者に向けた説明会が開かれました。
高校は、逮捕された男子生徒が学校の外から包丁を持ち込んだ可能性が高いことや同級生の背後から首を切りつけケガをさせたことなどを報告。
保護者からは人間関係に配慮したクラス替えを求める声や、校内でいじめはなかったのか、などの質問が相次いだということです。
聖カタリナ学園高校 田所恭介副校長:
「学校で起こったことについては責任はもちろん感じております。(2人の間に)人間関係でなにか問題があったんだろうなというのは推測はできますけど、あくまでも推測の段階。(トラブルを)放置していたというような事態は無かった。どの生徒についても」
田所副校長は、これまで生徒からの相談の中でトラブルとする事案には全て対応してきたと説明。
今回2人の間に、「トラブルがなかったとは考えにくい」としながらも、実際にトラブルがあったかどうかは分からないとしました。
また、2人の関係性については「プライバシーに関わる可能性が高く、言及できない」と述べました。
高校はきょう全校生徒を対象に面談を行ったほか、トラブルが確認された場合は調査にあたるなどして、生徒の不安解消に努めるとしています。