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知人からカードや現金などをだまし取る 県立高校の元教員に懲役6年求刑【高知】

2024年9月2日 16:56
知人からカードや現金などをだまし取る 県立高校の元教員に懲役6年求刑【高知】
知人からカードや現金などをだまし取ったとして詐欺の罪に問われている高知県立高校の元教員の男の裁判で、9月2日、高知地検は男に懲役6年を求刑しました。

詐欺の罪に問われているのは、高知市宝町の県立高校の元教員で無職の棚橋芳文被告(57)です。起訴状によりますと、棚橋被告は妻と共謀し、2019年から2022年にかけて知人に「長女が銀行に勤めていてカード契約のノルマを達成する必要がある」などと嘘をつき、銀行のローン用カード14枚をだまし取った罪に問われているほか、2021年から2022年にかけては「息子の手術費用に必要」などと嘘をついて、知人9人から現金合わせて3689万円をだまし取った罪にも問われています。

棚橋被告は、このうちの一部について妻との共謀を否認していますが、2日の公判で検察側はそれらについても共謀は成立していると主張。
「被害が重大で被害者の精神的苦痛は計り知れない。家計の赤字が常態化していたにもかかわらず、生活水準を下げることなく詐欺に及び、動機や経緯に酌量の余地はない」と指摘。「被害者の善意につけこむ犯行で、被告人が果たした役割が大きい」などとして、棚橋被告に懲役6年を求刑しました。一方、弁護側は前科前歴がなく、再犯の恐れが小さいなどとして寛大な判決を求めました。

判決は10月8日に言い渡される予定です。
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