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天狗高原の遊歩道整備で希少な植物が一部失われた問題でリピーターから不満の声【高知】

2025年1月21日 18:41
天狗高原の遊歩道整備で希少な植物が一部失われた問題でリピーターから不満の声【高知】
高知県津野町の天狗高原での県の遊歩道整備により希少な植物が一部失われた問題で、現地を訪れた人に行ったアンケート調査の結果、リピーターから不満の声が上がっていることが1月21日の検討委員会で報告されました。

津野町役役場で開かれた6回目の検討会には高知大学の石川愼吾名誉教授などの7人が出席しました。
この問題は県が2022年9月に行った津野町・天狗高原の約1.4キロの遊歩道の整備により、ササユリやヒメユリなどの希少な植物の一部が失われたものです。21日の会合では県が2024年4月から11月までに現地を訪れた人に実施したアンケートの結果が報告されました。
内容は歩きやすさや景観、自然との触れ合いなどについて調査したもので、939件の回答を得ました。結果は全体的な満足度は非常に高い一方で、5回以上訪れているリピーターからは景観と自然のふれあいについて不満が目立ったということです

石川愼吾委員長
「今回アンケートの結果が出て、観光資源の機能は果たしている。あそこのアスファルトの舗道をどうするかは当面議論しなくて良いと思う。もう一つの失われた植物の多様性を回復すること」

検討委員会の設置期間は2024年度末までですが、天狗高原の自然環境の回復に向けて、来年度以降も活動を継続するということです。
最終更新日:2025年1月21日 18:41
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