足腰の弱った高齢者など自力でゴミを運び出せない地域の人たちをサポートしようと、高知市の中学生がゴミ出しを手伝うボランティア活動を行いました。

高知市三里で7月23日、朝早くから地域のゴミ出しのサポートに集まったのは、三里中学校の1年生から3年生までの35人です。
三里中では3年前から生徒会を中心に地域貢献活動として地域のボランティア団体と協力して、夏と冬の不燃物のゴミの収集日に高齢者のゴミ出しの手伝いをしています。

生徒たちは十津地区や仁井田地区の市営住宅や県営住宅に住む自力で大きなゴミを運び出すことが難しい高齢者の家を訪れました。

この家に1人で住む60代の女性は自力で歩くことが難しく、去年に続き今年も中学生たちにゴミ出しをお願いしました。
生徒たちはいらなくなったイスや姿見など大きなゴミを手分けしながら運び出していきました。

高知市社会福祉協議会によりますと、この十津地区では住民の約4割が65歳以上の高齢者で、地域の高齢化や家族形態の変化などによって自力でゴミ出しなどが出来ずに悩んでいる人が増えているということです。
この日のボランティアに参加した生徒たちは手押し車などを使って10か所ほどの住宅を回り、ゴミを収集場まで集めていきました。

生徒たちは、地域住民からの感謝の言葉を聞きながら地域の問題について考えている様子でした。

三里中学校では8月27日にもゴミ出しのボランティアを行う予定です。