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高知市のプール死亡事故 当時の教育長ら7人を業務上過失致死の疑いで書類送検【高知】

2025年2月26日 18:39
高知市のプール死亡事故 当時の教育長ら7人を業務上過失致死の疑いで書類送検【高知】
去年7月、高知市の男子児童が水泳の授業中に溺れて亡くなった事故を捜査していた警察は、当時の教育長ら7人を業務上過失致死の疑いで2月26日に書類送検しました。
また警察は、事件の特異性や遺族の意向を考慮し、死亡した男子児童の氏名を公表。死因は溺れたことによる急性呼吸不全としました。

書類送検されたのは、当時の高知市の松下整 元教育長(62歳)と高知市教育委員会の課長2人。長浜小学校の中村仁也校長(55歳)と授業を担当した教頭と教員2人の合わせて7人です。

警察が捜査している事故は、2024年7月5日の午前11時前、当時・長浜小の4年生で9歳の男子児童・松本凰汰さんが近くの南海中学校のプールで行った水泳の授業中に溺れて亡くなったものです。長浜小では当時、プールのろ過ポンプが故障していたため4年生から6年生が近くの南海中のプールで水泳授業を行っていました。
警察は現場検証や関係者の聞き取りなど捜査を進め、容疑が固まったとして立件し、26日に7人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。

警察によりますと、市教委側の松下 元教育長と課長2人の合わせて3人は、安全性の検討や必要な指導、環境整備を行わず南海中のプールの利用を了承したという過失があった。また、学校側の長浜小の中村校長と水泳授業を担当した3人の合わせて4人は、安全対策や監視体制が不十分なまま水泳授業を継続した過失があったとしています。

南海中のプールは、長浜小の校長が利用を検討するため水深を測った際は、一番深い所で120センチでしたが、事故が起きた日は132.5センチと亡くなった凰汰さんの身長113.8センチより水深は10センチ以上深くなっていました。

警察は事件の特異性や遺族の意向を考慮し、死亡した男子児童の氏名を公表。死因は溺れたことによる急性呼吸不全としました。
警察は、7人の認否を明らかにしていません。
最終更新日:2025年2月26日 18:39
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