×

奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件 差し戻し審で起訴内容の一部を認める【高知】

2024年8月7日 18:40
奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件 差し戻し審で起訴内容の一部を認める【高知】
高知奈半利町ふるさと納税をめぐる汚職事件について、8月7日に高知地裁で差し戻し審が始まり、元課長補佐の被告は賄賂性の認識があったと起訴内容の一部を認めました。

高知地裁で始まったのは、奈半利町の元課長補佐・柏木雄太被告(45歳)の差し戻し審です。
被告は、町のふるさと納税をめぐる汚職事件で、元課長の森岡克博被告とともに罪に問われ、収賄罪などで懲役4年6か月の判決を受けました。

その後の控訴審では、両被告が共謀して、森岡被告の息子らが梱包作業を行った実態がないのに水産業者から約180万円の振り込みを受けたことについて、高松高裁は「2人に賄賂性の認識があることを前提として審理するように」と一審判決を差し戻していました。

7日に開かれた差し戻し審で、柏木被告は森岡被告の息子らが梱包作業に従事していないことは知らなかったとした一方で「森岡被告から何度も要求があり断ることができなかった」「報酬が森岡被告の元へ流れていたことや、そうした計画を立てたことなどから賄賂だと考えている」「自分が金を受け取っていなかったから大丈夫だろうという甘い認識だった」などと述べ、賄賂性の認識があったとして起訴内容の一部を認めました。

次回公判は9月4日に予定されています。
高知放送のニュース