“令和の米騒動”とも言われるほど全国的にコメが品薄で価格が高騰しています。
新米の季節を迎える中、高知県内では目立った不足感はありませんが、騒動の余波は売り場にも及んでいます。

香南市野市の高橋米穀店です。全国的に品薄になっているというコメ。しかし、店内をのぞくと、大量のコメ袋が。
「よさ恋美人」や「南国そだち」など県産のほか県外産のコメも並びます。

約40種類のコメを取り扱うこちらの小売店。新米が出始めたことで十分にコメの在庫があり、個人消費への不足は感じないと言います。
店の人によりますと、全国的にコメが不足し価格が高騰しているのは、去年コメの主要産地の新潟県や東北地方で高温障害などにより不作だったことが主な要因だということです。

高知は早場米の産地で、全国の業者から注目度が高まり、県産の新米のかなりの量が県外に流れ例年の5割も高い値で取引されているということです。

一方で、気になるのが新米の価格。
去年と比べて4割ほど値上りしているというのです。

新米の価格が高騰したのは、JAが生産者に支払うコメの価格の基準となる「概算金」が去年と比べて60キロあたり4000円以上と4割ほど値上りしたため。
去年のコメの不作のほか、高齢化による生産者の減少や物価上昇などが考えられるということです。

店の人によりますと今後、主要産地の東北などの新米がでそろってくるので、全国的な品薄は解消される見通しだということです。