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笠岡市「向こう10年間で100億円の赤字」収支見通し

2024年8月20日 18:44
笠岡市「向こう10年間で100億円の赤字」収支見通し

 岡山県笠岡市は、物価や人件費がこのまま上がり続ければ、向こう10年間で100億円の赤字となる収支見通しを発表しました。

(栗尾典子市長)「一時しのぎの修正ではなく、将来にわたって継続的な改革を進めなければ、結局破綻を招くことになります。」

 栗尾市長が臨時会見で破綻を招くと表現した、100億円の赤字見通し。物価上昇や、職員給与のベースアップを踏まえた、来年度から10年間の収支見込みの算出結果です。

 今の笠岡市は貯金にあたる財政調整基金が残高8億4000万円と、県内15市の中で最も低く、来年度は全額を取り崩しても6億9000万円の赤字となり、現状の予算編成は厳しい様相です。栗尾市長はハード事業の見直しや公共施設の集約などで、年間13億円を目標に収支改善に取り組む考えです。

(栗尾市長)「13億円という額は笠岡市の財政規模からすると非常に大きな額であることから、相当な覚悟を持った改革を行わなければ達成出来るものではありません。」

 改善に向けては市民生活に負担のない範囲で行うとしていますが、具体的な事業見直し案やプランは秋頃までに策定するとしています。

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