サイバー攻撃による患者情報流出は「セキュリティ意識の欠如」
去年(2024年)5月、岡山県精神科医療センターで、サイバー攻撃により最大で4万人分の患者情報が流出した可能性がある問題です。医療センターはサイバー攻撃を受けた原因を、セキュリティ意識の欠如と結論づけました。
(調査委員会 板東直樹委員長)「ガイドラインを読み込んでいれば、こういうことをやってはいけないのだと書いてあるわけですから、その意味では明らかに防げた。残念ながら人災であった。」
この問題は去年5月、岡山県精神科医療センターの病院のサーバーがコンピューターウィルスの一種「ランサムウェア」によるサイバー攻撃を受け、最大で4万人分の患者情報の流出した可能性が発覚したものです。
昨日(13日)公表された外部有識者による調査結果によりますと、サイバー攻撃の原因として、脆弱なネットワーク装置の放置や推測可能なパスワードの使い回しなど、セキュリティ意識の欠如と結論づけました。
去年11月以降攻撃犯が開いた非合法のサイトにアクセスできないため、現在もウェブ上での患者の個人情報などの流出は確認出来ていないということです。病院は再発防止としてITの専門家をアドバイザーとして加えるなど、セキュリティ体制の強化を図る方針です。