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クルーズ船の旅客を小型船で近隣観光地へ 宇野港で実証実験

2024年10月17日 18:51
クルーズ船の旅客を小型船で近隣観光地へ 宇野港で実証実験

 岡山県の牛窓や香川県の小豆島へ、更なる誘客のカギは海路です。小型船を使ってクルーズ船の旅客を近隣の観光地へ運ぶ実証事業が、今日(17日)、岡山県玉野市の宇野港で行われました。

 実証事業は、国土交通省と自治体が各地のクルーズ船寄港地で行っているものです。

 宇野港から周辺観光地への移動は、バスやタクシーなどの陸上輸送が中心です。このため2024年問題による運転手不足で車両を十分に手配出来ないなど、オーバーツーリズムの発生が懸念されています。

 実証は、クルーズ船の旅客を小型船で周辺観光地へ運ぶもので、輸送手段の分散化と、瀬戸内を代表する観光地へ、更なる誘客が図れるかを検証する狙いです。

 今日は旅客が快適に移動できる動線を確認し、高齢者や車いす利用者を想定したバリアフリー化や、案内表示の必要性などを把握しました。また岡山県の牛窓や香川県の小豆島を周遊するトライアル運航も行い、小型船による移動の強みと課題を検証しました。

 国土交通省は実証結果をもとに、今年度中にクルーズ旅客の受け入れに向けたガイドラインを作成する方針です。

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