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自宅で産んだ赤ちゃん放置し死亡 母親に懲役5年求刑

2024年11月1日 18:49
自宅で産んだ赤ちゃん放置し死亡 母親に懲役5年求刑

 去年(2023年)10月、岡山市の自宅で、生まれたばかりの赤ちゃんを放置し死亡させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の裁判員裁判で、岡山地方検察庁は今日(1日)懲役5年を求刑しました。

 保護責任者遺棄致死の罪に問われているのは、岡山市中区穝の無職、景山暢子被告39歳です。起訴状によりますと景山被告は去年10月21日、自宅で産んだばかりの女の赤ちゃんを放置し、低体温症で死亡させたとされています。

 今日の論告で検察側は、赤ちゃんは生まれておよそ3時間後に死亡したと考えて矛盾しないと指摘。その上で被告は、119番通報が容易だったにもかかわらずSNSの投稿を続けるなど保護責任を果たさなかったのは、殺人に匹敵する悪質な行動として、懲役5年を求刑しました。

 一方弁護側は、赤ちゃんの死因が断定出来ず、窒息死の可能性があると主張。更に被告は知的障害で、すぐに取るべき正しい行動が期待出来なかったが、救命の可能性はあったとして無罪または執行猶予付きの判決を求めました。

 判決は今月(11月)11日に言い渡されます。

最終更新日:2024年11月1日 18:49
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