【速報】袴田巌さん無罪確定した事件巡り当時捜査の“検証”結果公表…取り調べ「不適正だった」(静岡県警)
静岡県警は、26日午後、ホームページに袴田巌さんの無罪が確定した58年前の捜査の“検証”結果を公表し、当時の取り調べについて「不適正であった」と明らかにしました。
県警は再審=やり直し裁判で袴田巌さんの無罪が確定したことを受け、刑事部長以下20人の体制で当時の捜査員への聞き取りや捜査記録をもとに事実確認を進めていました。
その結果、判決で自白調書のねつ造が指摘された当時の取り調べについて「供述の任意性が否定されるような取り調べで不適正であった」と指摘。袴田さんの犯行着衣とされた「5点の衣類」や「ズボンの共布」についても、元捜査員6人から聞き取りを行った結果、「ねつ造を行った具体的な事実や証言を得ることはできなかった」とする一方、「ねつ造が行われなかったことを明らかにする事実なども得ることができなかった」と説明しました。
また、捜査機関によるねつ造が認定されることにつながった要因として、「初期段階における捜査の不徹底があった」としました。県警の津田本部長は、このあと取材に応じる予定です。