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【トップ会談目玉】静岡知事と会談終えたJR東海社長…リニア開業後「ひかり」の静岡・浜松停車数増やす考え初表明

2025年1月30日 18:50
【トップ会談目玉】静岡知事と会談終えたJR東海社長…リニア開業後「ひかり」の静岡・浜松停車数増やす考え初表明

JR東海の丹羽社長は、30日午後、静岡県庁を訪れ、鈴木知事とトップ会談を行いました。丹羽社長は、リニア開業後に、静岡と浜松への「ひかり」停車数を増やす考えを初めて示しました。

(永見 佳織 アナウンサー)
「午後4時過ぎです。JR東海の丹羽社長が鈴木知事との面談のため、知事室に入っていきます」

午後4時20分ごろから県庁の知事室を訪れたJR東海・丹羽俊介社長。鈴木知事と2024年6月以来、約8か月ぶりのトップ会談が行われました。

(JR東海 丹羽 俊介 社長)
「リニアの早期開業には色々と期待も多いので、当社としては1日でも早く着手したいと考えているので、静岡県との対話を丁寧にかつスピード感を持ってやらせていただきたい」

会談は、冒頭のみ公開され、その後はおよそ30分間、非公開で行われます。今回は、丹羽社長から面会を依頼したということですが何が話し合われたのでしょうか。

2024年5月の就任以降、”リニア問題”に積極的な姿勢を示してきた鈴木知事。県がJR東海に求めている水資源や環境保全に関する28の対話項目については、4項目の対話が完了し、残りの24項目は、引き続き県の専門部会で、協議が進められています。

鈴木知事の“スピード感”に注目が集まる中、年頭の会見では県の専門部会での協議などに時間がかかることを踏まえ、未解決の24項目について、「年内での対話の完了は難しい」との見方を示していました。

こうした中、29日、大井川流域の市長や町長が国土交通省を訪れ、国の積極的な関与を求める要望書を手渡しました。要望書には、水資源への影響に対するリスク管理や水資源に影響が出た際の補償などについて国がJR東海に指導するよう求めました。

(島田市 染谷 絹代 市長)
「しっかりと私たちの話し合いが後世に伝わるような形で国の関与を残したいという思いがあって、JR東海への徹底した指導をお願いしたいと」

依然、着工のめどが立たないリニア新幹線の静岡工区。30日の“トップ会談”は、30分ほどで終わりました。丹羽社長は、リニア新幹線の開業後の静岡県へのメリットとして、名古屋までの開業後に静岡と浜松に停車する「ひかり」について、1時間に2本に増やすことを初めて示しました。

(JR東海 丹羽 俊介 社長)
「静岡と浜松に停車する『ひかり』を、現在は基本のパターンで1時間に1本のところ、 名古屋開業の時点では1時間に2本、これは完全に均等の間隔とは言えませんが、およそ30分に1本にすることをこれを実現したいと考えております。そして、大阪まで全線開業した際には、静岡と浜松に停車する『ひかり』をさらに増やすとともに、県内のその他の駅の停車回数の増加も図り、利便性をさらに高めていきたいと考えています」

これに対し、鈴木知事は…。

(鈴木知事)
「私が何よりも驚いたのは、名古屋開業後につきまして、基本的には大阪開業を前提とされてますけれども、名古屋開業後でありますけれども、浜松と静岡に、いま、ひかりが1時間に1本のところ、もう1本増やせるという話でございました。以前から、めどでいいので、ダイヤにどういう影響が出るのか、静岡県にとって大きなメリットとなりますので、お示しをしていただきたいという要請はしていましたが、きょう、具体的に30分に1本にできるのではないかということで、丹羽社長から話をいただいた。これは大変なことだなという風に思います。やはりダイヤのことですので、鉄道会社としては、なかなか今の時点で説明しにくいかとは思いますけども、相当、踏み込んだ回答であったという風に思いますので、これは、本当に、私としてもびっくりしましたし、ある意味喜ばしい情報だったなという風に思っております」

最終更新日:2025年1月30日 19:04
    静岡第一テレビのニュース