【旬】シーズン到来!ミネラルたっぷりで濃厚な浜名湖特産の冬の味覚「カキ」の魅力にフォーカス(静岡)
水揚げが本格化してきた浜名湖特産のカキ。海水と山からの水が入り混じる汽水域で養殖されるため浜名湖のカキはミネラルたっぷりで味も濃いと評判。
浜名湖特産の冬の味覚が今まさに旬を迎えます
(海湖館 牡蠣小屋 榊原 信一さん)
「はい、もう食べごろになってきました。塩味は十分ついておりますそのまま召し上がって下さい」
さらに、浜松の各店舗で味わえる冬のご当地どんぶりも。
(松の家 三代目店主 新村 恵さん)
「お待たせしました牡蠣カバ丼です」
every.lifeは、待望のシーズン到来!浜名湖のカキの魅力に迫ります。
午前6時、2024年のカキの様子を見に養殖場へ。到着したのは庄内湾の白須地区。養殖はカキを水中に吊り下げる垂下式と呼ばれる方法で行われ、期間は約1年半です。2024年は海水温の上昇などにより、カキの生育に影響も…。
(マルア水産 橋爪 秋久 代表)
「やっぱり、いつまでも暖かかったもので、ことし成長が悪いでも、ちょっとずつ寒くなってきて、ここ1~2週間で、随分、実入りがよくなってきた」
2020年、2021年と、カキの水揚げ量が激減した年もありましたが、気になる今シーズンの見込みはどうでしょうか?
(マルア水産 橋爪 秋久 代表)
「そんなに悪いとはいえないけど、いいともいえないね。まだ、これ始まったばかりなので、まあ、いろいろな所へ行って、あげて、むいてみないとわからない」
しかし、養殖場から戻って水揚げしたカキを開けてみると…。
(取材ディレクター)
「うわあ、デカいですねえ」
(マルア水産 橋爪 秋久 代表)
「そうですね、最近になってちょっと身が入ってきたかなあって思いますけどね。汽水湖なんで、プランクトンがやっぱり発生しやすいので、それをいっぱい食べてくれると、こういう風にプリっとしてきますね」
成長にもいい兆しが見えてきて一安心。なんといっても浜名湖のカキは、遠州灘の海水と栄養豊富な山からの水が入り混じり、プランクトンが豊富な汽水域で養殖されるため、実が大きくてミネラルがたっぷり。
そのおいしさを求めて、「今切体験の里 海湖館」にある牡蠣小屋には、例年2万人ものお客さんが訪れるそうです。12月21日からのオープンを前に、試食させていただきました。
(海湖館 榊原 信一さん)
「このカキは、浜名湖で1年半位育っておりますので、塩味は十分ついております。そのまま召し上がって下さい」
約20分かけて、ジックリと焼き上げると、濃厚な磯の香りが漂い、おいしさが実にギュッと凝縮されています。年内の営業は「焼きがき」が1日限定300個。様々なカキの料理が一度に楽しめるセットメニューもあります。「牡蠣小屋」は年内は28日まで、年明けは7日からの営業です。1月11、12日は、先着50名でカキの詰め放題イベントも予定しています。
さて、続いてやってきたのは舘山寺温泉老舗うなぎ料理店「松の家」。期間限定の名物丼が味わえるということですが…。
(松の家 三代目店主 新村 恵さん)
「お待たせしました。『牡蠣カバ丼』です」
浜名湖産カキを広めようと、15年前に地元の飲食店や観光協会が協力して開発したのが、この「牡蠣カバ丼」。ここ舘山寺を中心として、浜松市内にある13の飲食店で、それぞれのお店の「牡蠣カバ丼」を食べることができるんです。ただし、この「牡蠣カバ丼」を名乗るためには、いくつかの定義があります。まず、浜名湖産のカキを使うこと。タマネギも、使うのは遠州産のもの。そして、継ぎ足し継ぎ足し使ってきた、うなぎの蒲焼のタレで味付け、ウナギの旨味も加わります。ご飯に浜名湖産のノリをのせ、最後に、「三ヶ日みかん」の皮を刻んだものを振りかけます。浜松の食材の魅力を、ギュギュっと凝縮させた、こだわりの丼なんです。
(松の家 三代目店主 新村 恵さん)
「やはり、浜名湖のカキは旨味が強いという、私も印象を持っていて、焼いても縮まない、熱を入れても縮まないので、旨味が凝縮されていて、とてもおいしいと好評いただいてます」
「牡蠣カバ丼」を食べに来たお客さんは…。
(浜松市街からの客)
Q.きょうは牡蠣カバ丼を目当てにこちら来られたんですよね?
「そうだよ、もう、冬は『牡蠣カバ丼』しかないね」
「牡蠣カバ丼」は、2025年3月中旬まで、各店舗で提供される予定です。
地元の観光協会も、「牡蠣カバ丼」のインスタ投稿キャンペーンを21日から始めるなど、「牡蠣カバ丼」を盛り上げようと後押ししています。
(舘山寺温泉観光協会 太田 昌弘 事務局長)
「この期間に来ていただいて、“これぞ浜名湖”という料理を、ぜひ味わってください」
浜名湖を代表する冬の味覚カキの水揚げは、年明けに最盛期を迎えます。