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【リニア】工事の生態系影響に係る県専門部会で大井川へ戻す湧水の濁りを管理する基準値など合意(静岡)

2025年2月14日 17:52
【リニア】工事の生態系影響に係る県専門部会で大井川へ戻す湧水の濁りを管理する基準値など合意(静岡)

リニア新幹線の工事による生態系への影響を話し合う、静岡県の専門部会が開かれ、大井川へ戻すトンネル湧水について、水の濁りを管理する基準値などが合意しました。

13日の専門部会で、JR東海は、工事で出たトンネル湧水を、大井川に戻す際の水の濁りの基準値について、水中の浮遊物質が川の底生動物にほとんど影響を与えないとされる「1リットルあたり6ミリグラム」とする方針を示しました。これまでJR東海が示してきた基準値より、さらに厳しくした形です。また、濁りを減らすために、委員からの意見を踏まえて、新たに3か所に「砂ろ過装置」を導入するということです。

これらの対策について、委員は「現時点で想定し得る限りの低減措置」などと評価し、合意しました。

(県専門部会 岸本 年郎 部会長)
「トンネル湧水の濁りについて、具体的な基準値が、環境基準よりもさらに低く設定しますよ、ということで、環境保全について非常に前向きに検討していただいているという風に感じています」

「水の濁り」に関する協議は、今回で対話が完了しました。これで、県が対話を必要とする28項目のうち5項目が完了し、残りは23項目となりました。

13日は、このほかにも、大井川上流域の15か所の沢で水生生物を調べる方法を検討するために、春から夏にかけて現地踏査を実施することなどが確認され、会の終了後、森副知事は、「対話のスピード感が出てきた」と評価しました。

(森副知事)
「こちらの質問もある程度明確になりました。それに答えて頂けるJR東海からの回答も速やかに的確になってきた、そういうスピード感がお互いに出てきたのではと思っている。」

JR東海は、「今回の専門部会では対話の前提となる条件が整理されたと認識している。さらに検討を加速させていきたい」と話しています。

最終更新日:2025年2月14日 17:52
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