おととし3月八戸市の「みちのく記念病院」で患者が同室の男性を殺害した事件を巡り、複数の病院関係者が事件を隠蔽した疑いが強まったとして警察は関係先の強制捜査に入りました。
容疑が固まり次第病院関係者を逮捕する方針です。

事件は2023年3月、八戸市のみちのく記念病院に入院していた男が「身体拘束が嫌で殺人をすれば病院を出れると考えた」として、同じ病室に入院していた八戸市八太郎2丁目の髙橋生悦さんを歯ブラシで突き刺すなどして殺害したものです。

病院が作成した死亡診断書では死因が「肺炎」と記載されていましたが、髙橋さんの死因は頭蓋内損傷および失血でした。
また病院からの正式な通報はなく、高橋さんの死亡が確認されてからおよそ8時間後に内部関係者による通報で発覚しました。

警察は事件の翌月、虚偽の診断書を作成したとして医師法違反などの疑いで病院を家宅捜索するなど、捜査を進めていました。