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【富士山】登山ガイド対象の講習会開催…遭難者救助方法の学習や今夏導入予定の登山規制の説明も(静岡・御殿場市)

2025年2月13日 18:04
【富士山】登山ガイド対象の講習会開催…遭難者救助方法の学習や今夏導入予定の登山規制の説明も(静岡・御殿場市)

13日、静岡・御殿場市で、富士山の登山ガイドを対象とした講習会が開かれ、遭難者の救助方法について学んだほか、2025年夏から導入が予定されている登山規制について説明を受けました。

これは、小山町須走口の登山ガイド団体「やまぼうし」と「国立中央青少年交流の家」が共同で企画したもので、約30人が参加しました。講習会では、県警山岳遭難救助隊の隊員が講師となり、2024年の夏、富士山で起きた遭難事故の事例を紹介したほか、救助道具の使い方や遭難者への声のかけ方などを、実演を交えた講義が行われました。

(県警 山岳遭難救助隊 御殿場分隊 渥美 聡孝 副隊長)
「大丈夫ですか、どうされました?息が苦しい…」

また、2025年、導入予定の登山規制をテーマにした県の職員による講義も行われました。県は、2025年夏の登山シーズンから、山梨県と足並みをそろえるかたちで、登山者から入山料4000円を徴収するほか、弾丸登山を抑制するため、入山する時間に規制を設ける方針で、講習会では、運用方法などについて具体的な説明を行いました。

(県富士山世界遺産課 岡部 晋治 課長代理)
「具体的に登山者を、どこで規制するのか、須走口につきましては、こみたけ神社の上方、そこから山頂に向かうことを、条例上、入山という定義をしまして…」

県の説明を受け参加した登山ガイドからは、「団体ツアーの入山料の徴収は誰がどう行うのか?」「入山料を払った人と、払わっていない人を、どうやって見分けるのか」など、質問や意見が出されました。

講習会を終え、登山ガイド団体の代表・米山千晴さんは、登山規制の導入がスムーズに行われるよう協力していきたいと話します。

(やまぼうし 米山 千晴 代表)
「来ていただいたお客様が、より安心安全で素晴らしい富士登山をできるかが我々の使命、それには、入山料は理解してもらえると思うし、我々は、それに協力すべきと思っている」

最終更新日:2025年2月13日 18:08
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