【解説】強風雨から一夜明け気温急上昇の県内各地…今後の見通しは?松浦悠真気象予報士が詳しく(静岡)
(新静岡セノバ前から中継・松浦 悠真 気象予報士)
きのう・12日の天気予報で、静岡県内で「春一番」が吹くかも…という話をしていたのですが、結果、風速の基準を満たしませんでした。
その要因から振り返っていきますが、きのう12日の夜の天気図です。日本の南海上には前線が進んできていました。寒冷前線と温暖前線が接している「くの字」の部分です。ここが小さな低気圧なのですが、この低気圧が、もう少し北側を進んでいって、静岡県内に南寄りの風が入り込んできて、(風速)8メートルを超えるという予想だったのですが、12日の夜、実際は、静岡県の南側を進む形になっていたので、強い風が、あまり内陸の方まで吹き込まなかったというのが「春一番」にならなかった理由になります。
13日はかなり気温が高くなりましたが、ここから寒暖差が非常に大きいです。寒気の予想を見ていきますと、週末にかけては、南からの温かい空気が優勢になりますが、来週に入りますと冬型の気圧配置が強まりまして、上空に「寒冷渦」という寒気のかたまりがやってきます。立春寒波と同じような寒気の入り方になりまして、非常に寒さが厳しくなりそうです。13日に発表された1か月予報でも、2月の末にかけては、東海地方は平年より低い予想で、来週は特にかなり低いという予想が出ています。この先の寒暖差にお気を付けください。