【密着】夏の甲子園26年ぶり出場の掛川西高校…選手を後押しする“たった3人”の「應援團指導部」にフォーカス(静岡)
夏の全国高校野球選手権静岡大会で優勝し、実に26年ぶりとなる夏の甲子園出場を決めた、掛川西高校。
(掛川西 山下 陸人 主将・3年)
「静岡の107校の思いを背負って、甲子園でも泥くさい野球を体現したい」
そして迎えた甲子園初戦!
見事、夏の選手権で60年ぶりの勝利をつかんだ掛川西。そこには、選手たちを後押しする大きな存在が…。
SNSでも話題となった、大応援!この大応援を引っ張るのが、たった3人の應援團指導部。「every.しずおか」はこの應援團に密着しました。
70年以上の歴史を誇る掛川西高應援團指導部。これまで数々の先輩たちが伝統のバトンを繋いできました。そして現在、わずか3人で活動する應援團指導部の中心が、2年生の柴田真由子さん。
(掛川西 應援團指導部 柴田真由子さん・2年)
「練習メニューの相談だったりとか、少人数だからこそ誰にどこまで委ねるか、一人一人が何を担当するかというところは難しいと日々感じています」
20種類近くある応援歌の中でも、特にスタンドが一体となる曲があります。それが…。
(掛川西 應援團指導部 柴田真由子さん・2年)
「第二応援歌は得点時に必ず全員で歌うんですが、この曲がかかると、卒業生とか在校生とか関係なく、その場にいる人が自然と肩を組み歌い始めることができるような、その場にいる人を一瞬で勝利の雰囲気やこれから頑張ろうという雰囲気に変えていくことができる素晴らしい応援歌だと感じています。(野球部は)みんなが認めるような毎日の努力を本当に続けてきていることに自信をもって、舞台に立っていただければと思う。それを自分たちもいつもと同じ応援で支えていけたらと思います」
日本航空高校との「富士山対決」となった1回戦。掛川西高校のアルプスのチケットは完売。その先頭に立つ、柴田さんの掛け声から、大応援が始まります。
(掛川西 應援團指導部 柴田真由子さん・2年)
「ここからは我々が甲子園球場を応援でゆさぶる時だ」
その柴田さんの掛け声に答え、試合は1回表、いきなり動きます。先頭の田中が内野安打で出塁すると、続くバッターは2番鈴木。送りバントと見せかけバスター!これがライト線へのタイムリーツーベースとなり1点を先制。すると応援席では…。
試合はその後一進一退の攻防。4-4で迎えた終盤7回。2アウトから3番佐藤!レフトへのツーベース!勝ち越しのチャンスを作ります。応援席も…。この日一番の盛り上がり!大応援を背に打席に立ったのは、4番の堀口!勝ち越しの一打!4点リードで迎えた9回。夏60年ぶり勝利へ、あと1イニング。すると…。
(掛川西 應援團指導部 柴田真由子さん・2年)
「我々の応援は既にこの球場をゆさぶっている」
柴田さんが再びアルプスを盛り上げます。その声にこたえたのは、6回からマウンドにあがった2番手の増井!
(掛川西 應援團指導部 柴田真由子さん・2年)
「知っている人から知らない人まで いろんな歓声がある中で、緊張感も持ち合わせている会場で 楽しい反面緊張もした」
(掛川西 山下 陸人 主将・3年)
「あの応援がなかったら こういう野球もできていないし、日本一の応援だと思う」