【県立こども病院】重度心臓疾患の16歳ネパール人男性に対するカテーテル手術が成功…国内数例か(静岡)
「静岡県立こども病院」が会見を開き、重い心臓疾患を患った16歳のネパール人男性に対する国内でも数例しかないカテーテル手術が成功したと発表しました。
手術を受けたのは、16歳のネパール人男性です。男性は生まれてすぐに、心臓に酸素や血液が流れにくくなる重症肺動脈弁狭窄症と、血液が逆流する肺動脈弁閉鎖不全症と診断されていました。2007年にインドの病院で重症肺動脈弁狭窄症の治療を行いましたが、肺動脈弁閉鎖不全症が重度にまで進行したため、家族の紹介で今回手術を受けることになりました。
手術は患者に負担がかからないように胸を開くのではなく、脚の付け根からカテーテルを通して実施されました。「県立こども病院」によりますと、先天性の心疾患でのカテーテル手術は国内31の病院にしか認められておらず、県内では、「県立こども病院」のみということです。
術後、男性は順調に回復して退院していて、7月22日に帰国する予定です。