北海道にもついにEV車の波!中国・電気自動車が初進出…雪道は行ける?体験・金澤記者の感想は?
世界シェア1位の電気自動車メーカーが、北海道内初の正規ディーラー店を札幌市にオープンします。
電気自動車にとって厳しい環境の北海道にも、EVシフトの波が押し寄せています。
海を自由に泳ぐイルカをイメージした可愛らしいフォルムにー
サンルーフはスイッチ1つで開閉可能!
未来を感じさせる機能が満載です。
電気自動車大手「BYD」のコンパクトカー、「DOLPHIN」です。
1度の充電で400キロ走行できるといいます。
BYDは2024年2月17日、札幌市手稲区に道内初となる正規ディーラー店をオープンします。
中国に本社を置く「BYD」は去年、電気自動車を含む「新エネルギー車」の販売台数で世界1位となっています。
北海道にもやってきた「EVシフト」の波。
記者が乗り心地を体験しました。
(金澤記者)「シートが暖かいですね」
この季節にうれしいシートヒーターは標準装備です。
実際に走ってみるとー
(金澤記者)「本当に音がしないですね。」
静かで滑らかな乗り心地です。
しかし、一筋縄ではいかないのが北海道の冬道!
雪深い住宅街に入っていくと―。
(金澤記者)「住宅街のわだちが一番不安だったのですが、本当にものともしない、横滑りもほとんどしないですね」
電気自動車ならではのスムーズな制御機能で、雪道にも強いといいます。
(ONBYDオートジャパン 東福寺厚樹社長)「極寒地でも十分なテストをした車を全世界に供給している。北海道はBYDにとって特別寒い地域とか、雪が厳しい地域とは考えておりません」
一方、北海道では電気自動車の普及が進んでいません。
都道府県別にみると、人口あたりの補助金交付台数は全国で最下位です。
土地が広く1回の運転距離が長いことや、バッテリー性能を低下させる厳しい寒さが主な要因と考えられています。
しかし最近は、電気自動車の性能が向上しているといいます。
(北海道開発技術センター 越後謙二調査第一部長)「ガソリン車並みに走れるぐらい航続距離は向上している。寒さに対する電力・バッテリー技術も向上している」
電気自動車の普及に欠かせない充電スポットも780か所と、この10年で4倍に増えています。
(北海道開発技術センター 越後謙二調査第一部長)「どの辺に充電施設を設置すれば冬でも安心して走行できるのか考えていけば、充電施設やEV車そのものの台数が伸びていく」
電気自動車を取り巻く環境の変化で、厳しい寒さの北海道にもEVシフトの波が押し寄せています。