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“令和のマージャンブーム”到来!?プロリーグ誕生で北海道もファン急拡大…小学生も「七対子」

2024年7月31日 19:52
“令和のマージャンブーム”到来!?プロリーグ誕生で北海道もファン急拡大…小学生も「七対子」

マージャンブームの兆し!です。

プロリーグの誕生で、スポーツと同じように北海道内でもファン層が急拡大しています。

子どもに女性、公式ショップまでー

昭和・平成のマージャンのイメージをがらっと覆す“令和のマージャン”を追いました。

マージャン卓を囲んでいるのは…なんと小学生です!

(健康まーじゃん教室りゅういーそー 土橋篤代表)「女性限定・小中学生・男女混合とクラスをつくったんですけど、まず最初に小中学生クラスが埋まりまして、最近マージャンブームといいますか、本州でも子どもにマージャンが流行ってきている」

(健康まーじゃん教室りゅういーそー 土橋篤代表)「4枚ずつあるので合計136枚皆さんのところにあります」

教室を主宰する土橋篤さんは元・プロ雀士。

この日開いた小中生クラスの定員8人は、下は小学1年生から上は中学2年生までの参加で、あっという間に締め切りに。

この卓の平均年齢は…7歳です!

静寂の真剣勝負は、将棋や囲碁をも彷彿とさせます。

(健康まーじゃん教室りゅういーそー 土橋篤代表)「マージャンはルールを覚えてしまえば運の要素も強いので、初心者が上級者に勝つということもあります。子ども向けの雑誌にカードマージャンの付録がついていたり、社会的にも昔と違って受け入れられてきているのかなと感じます」

(参加者)「緊張したりもするんですけど、4人でやることがなかったので楽しかったです」

(参加者)「この牌は必要かとか結構考えないといけないから、初めてやってみると少し大変だった」

(小西竜太朗さん)「家族でやるより違う人とやった方が緊張感があって、違う面白さがあってよかった」

そう話すのは、この日初めて参加した小西竜太朗さん・小学6年生です。

(父・英則さん)「ここがうちでマージャンをするときにみんなが集まるスペースで、マージャンを楽しんでいます」

マージャンが家族の会話の中心に! 父は驚き隠せず

小西さんのお宅では、家族の念願だったマージャンスペースを半年前につくりました。

お父さんは学生時代などに人並みにマージャンをたしなんだ程度。

家族の変化に驚きを隠せません。

(父・英則さん)「圧倒的に家族の共通の話題が増えました。マージャンの話をしない日はないので、みんなが分かる話題だし、結構な家族の会話のウェイトを占めている感じ。こんなに子どもと妻がやるものだと思っていなかったので正直びっくり」

小西家のマージャンスペースをよく見ると、スポーツのユニフォームのようなものやー

選手らしき人物がデザインされた様々なグッズがところせましと…

(父・英則さん)「マージャンといってもMリーグがうちの家族が好きなので」

令和のマージャンブームの火付け役といわれるのが「Мリーグ」です!

2018年に発足した競技マージャンのチーム対抗戦のプロリーグで、半年間にわたるシーズンを戦い抜き、各チームが優勝を目指す、まさに“頭脳スポーツ”なのです。

(小西竜太朗さん)「竜太朗が好きなのは渋谷ABEMASというチーム。白鳥選手が一番好き」

(父・英則さん)「髪型も美容室行って白鳥選手と同じ髪型にしてくださいと言ってしてもらっているよね」

(記者)「Mリーグのどこが好き?」

(小西竜太朗さん)「やっぱりチーム戦だから見ちゃう」

(父・英則さん)「個人の打ち方と全然違うところがあるよね」

もちろん「Мリーグ熱」は小西家に限ったことではありません。

「何のスポーツ?」聞かれることも Mリーグ公式ショップがオープン

(鷲見記者)「地下のコーナーの一角にМリーグの公式ショップがあります。面積としてはかなり広いですね」

札幌市中心部の大型書店内に2023年4月にオープンした、Mリーグの公式ショップです。

選手がプリントされたマフラータオルや、チームのロゴが印象的な様々なグッズが並びます。

女性選手の商品は売れ筋です!

さながらスポーツチームのグッズショップのようです。

(M.LEAGUE OFFICIAL SHOP札幌 尾山舞さん)「知らない人には何のスポーツですかと聞かれることがあります。本が結構売れるんですよ。年配の方から小さいお子さんまで買っていかれるので、Mリーグをきっかけに(マージャンを)始める人は多いのかなと思います」

“雀荘”は全国で激減… その一方、新しい形で「令和の雀荘」も!

昭和や平成の時代に全国におよそ3万6000件あったマージャン店“雀荘”は、令和のいま、10分の1の4000件程度にまで減ってしまっています。

しかし、Mリーグ熱の高まりもあって、新しい形の「令和の雀荘」も増えてきています。

(鷲見記者)「おしゃれなカフェのような店内で、雰囲気も明るく雀荘のイメージが変わります」

白い壁や木目を基調にしたおしゃれな店内。

タバコは吸えません。

毎週土曜日の初心者向けの教室をはじめ、来店客のおよそ半分は女性ということもこの店の大きな特徴です。

(参加者・マージャン歴3か月)「店員さんも皆さん優しいですし、わからないことがあっても嫌な顔一つせずに教えてくれる」

(参加者・マージャン歴2年)「すごくきれいで、老若男女問わずいろんな方が楽しくマージャンを打っている場所なので、偏見が無くなったのは大きい」

マージャンで”頭が良くなる”? 専門家語るその効果とは―

この店を営む伊藤夫妻はともにプロ雀士。

4人そろわないとできないマージャンであるがゆえ、店に来たらいろいろな人に「会える」その思いを店名にこめました。

(麻雀スクールアエル 伊藤聖一さん)「温かい空気が流れているようなお店をつくりたかった。優しく温かい雰囲気でマージャンを楽しんでもらいたい」

(麻雀スクールアエル 伊藤奏子さん)「マージャンってすごく面白い頭脳ゲームなので、その部分を伝えていけたらというのと、個人的には女性のマージャンプレイヤーをもっと増やしていきたいなと思います」

脳科学の専門家も、ゲームとしてのマージャンの効能を力説します。

(公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授)「知的活動に関係する前頭前野や、想像力や読解力に関係する側頭頭頂接合部が活性化します。9歳の子どもを対象にした研究で、言語理解や処理速度の向上が起きているのは一つ言える。マージャンは実行機能トレーニングなので、子どもにとっては将来に役立つことのひとつにもなりうる」

プロリーグの誕生で現れた人気選手や“推し”の選手。

令和のマージャンはスポーツや将棋などと同じような構図で、人気が高まりつつあると言えそうです。

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