51年の歴史に幕 センチュリーロイヤルホテル「最後の思い出作り」宿泊客らが別れ惜しむ
札幌市中央区の「センチュリーロイヤルホテル」が、31日で51年にわたる営業を終了しました。
「回転レストラン」などで親しまれたホテルの最後に、宿泊客らが別れを惜しみました。
花束を受け取ったのはホテル最後の宿泊客です。
札幌市中央区のセンチュリーロイヤルホテルは、31日のチェックアウトをもって51年にわたる営業を終了しました。
(宿泊客)「最後の思い出作り。懐かしさを感じながら」
1973年に開業したセンチュリーロイヤルホテル。
地上81.5メートルという当時としては札幌随一の高層建築で、床が回って360度の景色が楽しめる回転レストランなどが市民に親しまれてきました。
30日夜。
最後のディナー営業となったレストランには、思い出を振り返りながら食事を楽しむ人の姿がありました。
(女性)「ちょうど1年前のきょうに彼からプロポーズしていただいて、それの記念できょう来ました」
(男性)「生まれ変わってももう一度来たい場所です」
一夜明け最後の朝、フロントではホテルにゆかりがある音楽家がコンサートを開いていました。
美しい音楽が響くなか、宿泊客たちがホテルとの別れを惜しみます。
そしてー
(総支配人)「5月31日、ただいまをもってセンチュリーロイヤルホテルの全ての営業を終了します。本当に長い間ありがとうございました」
(ホテルスタッフ)「皆さん知ってくださっている、地域に根差したホテルだったと思う」
(ホテルスタッフ)「きょうのチェックアウトのお客様の様子を見ていて、本当にいろんな方に親しんでもらったんだなと思ってありがたいです」
半世紀の思い出が詰まったセンチュリーロイヤルホテル。
たとえ建物がなくなっても、人々の記憶が色あせることはありません。