”ことし1回目”の土用の丑の日 ウナギ高騰で店も工夫 キーワードは“手軽に食べられる商品”
7月24日は「土用の丑の日」。
ことしも専門店に百貨店は大賑わいです。
ただ、ウナギの仕入れ価格も高くなっています。
あらゆる物価高が追い打ちをかけるなか、売る側も工夫を凝らし、人気商品を生み出しています。
甘辛のたれと絡めて炭火でじっくり焼き上げられるウナギ!
映像を見ているだけで口の中にあの味が広がります。
札幌市中央区のウナギ専門店です。
24日のお昼時はとりわけこの大忙しです!
お目当ては、もちろんうな重!
九州産のウナギは、ふわっと柔らかい身が特徴です。
(客)「おいしいね!」
(客)「めちゃくちゃおいしい」
(客)「土用の丑の日なので、ウナギを絶対に食べようと決めていた」
そう!7月24日は「土用の丑の日」です。
店ではいつものおよそ3倍にあたる1200食を準備しました。
(うなぎ二葉本店 松野吉晃代表)「夏バテ防止で専門店のおいしいウナギを食べて元気になって夏を乗り切ってほしい」
“物価高”の影響が広がる中、この店は企業努力で価格を据え置いています。
しかし、ウナギの仕入れも厳しい状況が続いているといいます。
(うなぎ二葉本店 松野吉晃代表)「相変わらず国産物は在庫が少ないので、その中でかき集める状態。(仕入れ価格は)夏をピークにどんどん今上がって最近は高めになってきています」
ニホンウナギの稚魚の取引価格です。
水産庁によりますと、漁獲量の低迷などで取引価格は1キロあたり250万円と高止まりしています。
札幌市内の百貨店もウナギ商戦真っ盛りです。
(藤得記者)「ウナギのおにぎりにうな重、こちらの店では店頭で焼いたかば焼きを売っています」
仕入れ価格が高騰する中、店側も知恵を振り絞り工夫しています。
ことしのキーワードは“手軽に食べられる商品”。
おにぎりやいなり寿司などに一口サイズのウナギがのっています。
また、大きいサイズのウナギを家族で分けて食べる…というニーズが多いのも、ことしの特徴です。
(うな聖 関口実千代さん)「子どもでも食べられる形で軽い感じで食べていただく、気軽にウナギを食べていただけるようにしています」
(客)「ウナギ1番大きいのです。夫に食べさせたくて」
ことしもおいしく食べてもらえるように…
“うなぎのぼり”の物価に消費者の節約志向が高まるなか、売る側の工夫もあの手この手です。