「海の厄介者」をおいしく食べる サメフライバーガーを発売 2時間で完売 北海道函館市
海のやっかい者ともいわれ、市場にあまり出回らないサメを美味しく食べる取り組みがはじまりました。
函館市の海産物卸問屋が発売した、サメフライバーガー。
一体どんな味なのでしょうか。
カラッと揚げられたサメのフライを、タルタルソースと自家製のトマトソースをたっぷりと塗ったバンズに挟むとー
サメフライバーガーの完成です。
(記者)「クセがなくさっぱりとしていて、白身魚を食べているような美味しさです」
そんな一風変わったハンバーガーを先月に開発したのは、函館の海産物卸問屋です。
一般的に函館といえばー
名物のイカに、近年漁獲量が増えているブリなどが有名です。
そんな中、なぜサメに着目したのでしょうか。
(福田海産 工場長 齋藤いゆさん)「函館では昔からアブラツノザメとホシザメが獲れていました。漁網を破ってしまったりしていたので、漁師さんからはよくない存在だとして捨てられているという現状がありました」
2023年のサメ類の水揚げ量は、函館市だけでも95トン。
しかし、定置網を食い破ったり捌くのに手間がかかるため、市場であまり値段がつかなかったりと、海の厄介者としてその多くが捨てられていました。
そんなサメを有効活用すべく、函館の海産物卸問屋が立ち上がったのです。
(福田海産 工場長 齋藤いゆさん)「可能性しかない状況。高たんぱく・低脂質・低カロリー、素晴らしい魚」
(福田海産 工場長 齋藤いゆさん)「函館サメフライバーガーいかがですか」
先週、函館市内で開かれたイベントでもサメフライバーガーを販売。
工場長もサメTシャツを着て気合十分です。
お客さんの反応はー
(函館市民)「美味しいです。サメって筋肉質なのかなと思っていたけど、全然そんなことなくて。やわらかいです」
(函館市民)「函館に住んでいるけどサメは食べたことがなくて」
(函館市民)「サメはどんな感じかなって、初体験ですね」
飛ぶように売れ、およそ60個がたった2時間で完売しました。
(福田海産 工場長 齋藤いゆさん)「サメフライバーガーを通して、サメのむき身が消費されるように、そしてサメに興味を持ってもらえるようになったらいいなと思います」
やっかい者を人気者にー
函館の新しい名物として期待が高まります。