お腹にやさしい“A2牛乳”道内初!一般のスーパーで販売…旭川市は大賑わい A2牛乳とは?
おなかにやさしい牛乳がより身近になりました。
これまでなかなか手に入らなかった「A2牛乳」と呼ばれる牛乳が、北海道旭川市内のスーパーに並び、賑わいを見せています。
旭川市内のスーパーです。
この日、牛乳コーナーはお客さんでひときわ賑わいを見せていました。
多くの人が手に取っていたのは「A2」と書かれたあまり見かけない道産の牛乳です。
(日本A2ミルク協会 藤井雄一郎代表理事)「A2ミルクを一言で言いますと、お腹に優しい牛乳というふうに言っています」
飲んでもお腹を壊しにくいといま注目されているA2牛乳。
一部の商品は個人流通の形で道の駅などで販売されていましたが、日本A2ミルク協会が認証した商品が一般のスーパーで販売されるのは、道内初です。
(試飲した客)「さっぱりしていて濃いというか、しっかり牛乳のおいしさっていう感じですね」
(試飲した客)「甘みも強くコクもあっておいしかったです」
牛乳を飲んでお腹を壊してしまうのは、ベータカゼインというたんぱく質を消化・吸収できないからです。
このベータカゼインには「A1」と「A2」の2つの遺伝子タイプがあり、牛乳の味や見た目では違いは分かりませんが、海外の研究などによると、A2タイプの方が消化がしやすくお腹に優しいといいます。
これまで牛乳が苦手な人も飲める可能性が広がり、期待の声も。
(購入した客)「お腹を壊すことが多いので試してみたいと思います」
(購入した客)「普段は普通の牛乳を温めて飲んでいるですけど、この新しい牛乳であればお腹が大丈夫かなと、そのまま冷たいまま飲めるかなと思って買ってみました」
(日本A2ミルク協会 藤井雄一郎代表理事)「多くの酪農家が再生産が成り立たない状況となっている中で、A2牛乳は需要喚起だとか付加価値化といったところで非常に期待いただいていると思っています」
厳しい経営が続く酪農ですが、A2牛乳は消費拡大が期待され、今後ほかのスーパーなど販路を広げていく予定です。