“冷凍焼き鳥”に“ランチ営業”コロナ以降…夜の客足鈍化 札幌・居酒屋生き残り策あの手この手
居酒屋のイメージが変わりつつあります。
札幌市内の居酒屋では深夜の売り上げが伸び悩む中、新たなサービスで生き残りを図っています。
炭火でじっくり焼かれているこちらの焼き鳥。
熟練の手さばきで焼きあげた串は…
客に提供されるのかと思いきや、いったん冷蔵庫の中へ!
そのあと、おいしさを逃さないようマイナス20度で急速冷凍されます。
人気の焼き鳥居酒屋チェーン「串鳥」が新たに始めた「冷凍やきとり」です。
1袋3本入りから5本入りで、一部のコンビニや自動販売機で販売しています。
(岡本記者)「肉のうま味がしっかりと残っていて、何といっても、炭火で焼いたんだなと、そういう風味や香りがあります。クオリティの高い逸品だなと感じました」
最近は平日の売上がコロナ禍前のおよそ8割に留まっていて、夜遅くの来店客が減少していました。
そこで2024年6月、工場の直売所を改装して「冷凍焼き鳥」の設備をつくったのです。
(札幌開発 流通販売課 山口哲平課長)「ここは元々、串鳥の製造工場兼、串鳥の工場直売所の施設でした。飲食店に足を運ぶ回数が減ってきている中で、お店の無い地域の方でも「串鳥」を知ってほしい、「串鳥の味」を味わってほしいという思いで、商品を開発しました」
今後、道内のコンビニやスーパーに並ぶ予定です。
自宅でまるでお店の焼きたてのような焼き鳥が楽しめるようになります。
一方、こちらの居酒屋は…
宮崎県産最高級和牛のすき焼きです。
ごはん・味噌汁などがセットになってボリューム満点です。
(長岡記者)「肉の甘味が口中に広がってとけるようになくなっていきます。とてもおいしいです」
さらに、次々と作られているつくねもランチ定食のため。
こちらの居酒屋では、深夜の客足が伸び悩んでいたため営業時間を4時間早め、午前11時からランチ営業を始めました。
その分、夜の閉店時間を早め、メニューも充実させて昼間の営業を強化したのです。
(伸和ホールディングス 中山洋輔取締役本部長)「コロナが明けてお客さんの飲む時間が早まってきていて、中心部は特にそういう需要がこれからも増えていくと思っているので、力を入れていきたいなと思います」
居酒屋はいま、時代の変化に合わせ新たなサービスで生き残りを図っています。